【相模原市】都心から1時間で行ける秘境!雨上がりに行ってみると…(前編)
はらぺこライターの旅人間です。今回は知る人ぞ知る関東の秘境について。それは神奈川県相模原市緑区牧野地域にある牧馬大滝のこと。
ここは都心から近い絶景スポットとして、今人気急上昇の場所です。
ところで「牧馬大滝」って知っていますか?
道志川沿いにある「青野原オートキャンプ場」から吊り橋を渡り、20~30分ほど歩いた場所にある断崖絶壁に囲まれた幻想的な滝のこと。
秘境感たっぷりでアドベンチャー気分が楽しめる穴場スポットです。
今回は、現地ガイドの方と一緒に歩く牧馬大滝へのリバートレッキングのツアーに参加してみました。しかし、その日は朝から雨…。
中止か?決行か?判断が難しいトコロ。
バスの中で少し待機していると、激しく降っていた雨はポツポツと小雨に変わり、雲の切れ目から青空も見えはじめた!そして「予定通り」と決断が下されました。
ただ、雨の後は色々と条件が悪い。
例えば、エメラルドに澄んだ美しい渓流が見られない、川の水量が多いので濡れる、足元が滑る、ヒル(やまびる)が多く出る可能性があるなど…。
更に、雨の状態によってはキケンが伴う場合もあります。個人で行かれる場合は、現地で情報を収集し、天気予報を再確認し、慎重に決断するようにしましょう。
雨が降ると不運に感じますが…、必ずしもそうとは限りません。
例えば、 道志川の対岸(青野原オートキャンプ場)に雨の後にだけ姿を現す「不動の滝」が姿を現します。この滝は幻の滝と呼ばれているのだとか!
見られたらラッキーです。
それだけなく、水量を増した「牧馬大滝」の迫力、想像するだけでもワクワクしてきます。
さて、吊り橋を渡り奥へ。
少し歩くと「牧馬大滝」に続く小川が見えてきます。
つまり、この川沿いを上流に向かって歩けば目的地到着というワケ。雨の後でも、この川の水量は思ったほど多くありませんでした。
(※気象条件により異なる可能性があります。悪天候の場合は慎重に判断して下さい)
川沿いを歩くために遊歩道から下(橋の下)に降りる道は斜面になっており、雨でぬかるんでいたので、橋の横から降り、橋の下を抜け進むことに。
さぁ、アドベンチャーの始まりです。
雨上がり、増水など心配していましたが、大丈夫そう。
滝のある上流へ。
途中、何度か川を横断しなくてはいけません。道があるようなないような…。そんな道ばかり。だから、雨上がりの場合は、まず靴はズブ濡れになります。
現地ガイドの方曰く、雨で無ければ…靴を濡らさず行ける場合が多いとのこと。
雨上がりに行く場合は、まず100%濡れると考えて間違いありません。
大滝まで行く場合は、「靴」と「靴下」の替えは持って行った方が良いでしょう。
<ヤマビル(蛭)に注意>
そして、注意すべきはヤマビル(蛭)の存在です。雨上がりだったこともあり、場所によっては沢山いました。
私も、足元から這い上がって来たのか?実は首をやられました。
対策としては、登山靴を着用し、靴とズボンの隙間をガムテープを巻く、もしくはズボンの裾を靴下に入れる(隙間を無くす)。首筋にタオルを巻くなど、とにかく極力肌の露出を避ける事が大事。
そして、タオルや靴下に塩をすり込んでおくなどの処置も有効だそうですよ。
ヒルに血を吸われている時は自覚症状はなく…痛みなどは一切感じません。毒性もないそうですが、吸われると流血が広がり、とにかく不快です。
そう…肌の露出は出来るだけ避けた服装が良いのですが、とんでもなく軽装で参加している人の姿も…。この二人はインスタで人気のインフルエンサー。
現地の方から「なんちゅう格好で来たんや」と目を丸くされていたが、本人たちは「全然大丈夫でーす」とあっけらかん。
実際に、最後の最後まで笑顔で楽しみ、そして場を明るく和やかにしてくれました。その時の様子はお二人のインスタで確認出来ます。
要するに…
雨上がりのリバートレッキングと言うと、過酷なイメージが先行しますが、極論で言うなら…この格好でも可能ということ。(この服装は推奨しませんが…)
秘境感たっぷりなので、こんなとこ歩けるの?とドキドキしますが、歩くルートそのものの難易度は初心者向けのトレッキングと言えそうです。
絶景スポットへ
大自然を満喫しながら上流へと歩いていく。
石の上をピョンピョンと飛び、最後まで濡れないように抵抗しながら歩く人もあれば、諦めて川に足を突っ込んで歩く人も…。
時にはヤマビルに「ひえぇー」と雄叫びをあげながらも進んで行く。
濡れるの嫌だし、ヤマビルなんてあり得ない…。
そう感じる人もいるでしょう。でも、ギャーギャーと言いながらも目の前に広がる風景は、信じられないほど美しい。
雨が降った後とは思えない澄んだ景色、まさに秘境である。
来て良かった…。そう呟けるトコロです。
そして、牧馬小滝に到着です。
こちらはタレントとして活動しているうえむらちかさん(外部リンク)がモデルとして撮影の協力をしてくれました。
この小滝を越え、あと5分~10分ほどで目的地の「牧馬大滝」に到着します。
雨の後でなければ、この小滝は簡単に超えられそうですが、水量が多い時はちょっとした難所かと。ここで終えるのも良し。先に進むのも良し。悩み所かもしれませんね。
ここまででも十分に美しく、来る価値はありますよ。
次回、後編につづく。
牧馬大滝
神奈川県相模原市緑区牧野
牧馬大滝の参考サイト(外部リンク)
相模原市観光協会(外部リンク)
青野原オートキャンプ場組合(外部リンク)
地図(外部リンク)
取材協力:相模原市総合メディア戦略推進課
撮影協力:うえむらちかさん、たかりささん、しおたんさん