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今日からできる!毎日の食事で減塩をするポイント~食べ物の塩分量を知る~

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

「減塩はなぜ必要ですか?」「高血圧になるから」と答える方が多いと思います。もちろん「高血圧予防」は正解です。ですが他にも理由があります。今回は減塩にする理由と今日からできる「減塩のコツ」をご紹介します。

減塩食にするメリットは

1.高血圧の改善:塩分を減らすことで血圧が下がりやすくなります。高血圧は心臓病や脳卒中のリスクを高めるため、減塩はこれらの病気の予防に繋がります。

2.むくみの改善:塩分を多く摂取すると体内に水分が溜まり、むくみの原因となります。減塩することでむくみが軽減します。

3.腎臓の健康維持:塩分の過剰摂取は腎臓に負担をかけ腎臓病のリスクを高めます。減塩は腎臓の健康を保つためにも効果的です。

4.動脈硬化効果の予防塩分を控える事で動脈硬化の進行を遅らせることができます。動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中の原因となるため、重要です。

5.胃がんリスクの低減塩分の高い食事は胃の粘膜を傷つけ、胃がんのリスクを高めることがあります。減塩することでリスクを減らすことができます。

では、実際にどのくらいの塩分を摂っているか?日本人の男性で平均11g、女性で9gほど。でも数字で言われてもわかりずらい。そこで、いつも使っている調味料の塩分量を確認してみましょう。

大さじ1杯(15g)あたりの塩分です。

一覧でみるとどのくらいの塩分を摂っているかわかりやすいと思います。

・塩分を減らす方法は、市販の減塩調味料を使用するのもOKです。でも、それがない!という時には塩分の少ない調味料に代えると簡単に減塩できます。例えば、お浸しを醤油で食べていたものをポン酢に代える。塩で味を調えていたものをコンソメやだしの素で味を調える。これなら今すぐ実践できます。

・食事に味にメリハリをつける。食事のすべてが薄味だと、食が進まず低栄養にになる恐れがあります。また「物足りない!」と言って後から調味料をドバドバとかけてしまうことも…(介護メンズはこの後から醤油や塩をかけるので少々困ります)なので、主菜はしっかりと味を付けて、副菜は薄味にして「食事の中で味のメリハリをつける」ことがおススメです。

薄味のものは出汁で旨みやコクをプラスする。コショウ、七味とがらしなどのピリ辛でアクセントをつける。酢やかんきつ類の酸味で物足りなさをカバーする。

味は舌の表面で味を感じるので、下味をしっかりしなくても上にたれやソースをかけることで美味しいと感じます。私は肉や魚の下味に塩は使いません。

料理の段階で調味料を使うので、使わなくても問題ありません。パスタを茹でる時もソースをかけたり、混ぜたりするので塩は使いません。でも美味しくできますよ。

・食べ方を工夫します。これは今すぐ誰でもできます。

ラーメンのスープを全て飲み干さず残す。揚げ物のソースなどは直接ソースをかけず、つけて食べる。練り物やハムなどの加工品には塩分が多く使用されています。これらの食品を食べる回数を減らす、食べる時は調味料を使わない等もポイントです。

微々たることに見えますがこれを毎食、1日、1週間・・・とみていくと無理なく減塩が続けられます。介護メンズも高血圧で薬を飲んでいましたが、今では薬もいらなくなりました。すぐに効果は出なくても確実に塩分を減らして減塩食の味に慣れるためには、無理なくコツコツとがポイントです。そして、どの食品に塩分が多いか意識するだけでも効果は違ってきますよ。

※すでに食事療法を受けている方は、管理栄養士にご相談くださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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