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海外ネットカジノ業者が堂々の日本進出宣言

木曽崇国際カジノ研究所・所長
(提供:アフロ)

以下の様な記事が普通に配信されていて驚いたわけですよ。以下、SOCCERKINGからの転載。

南野拓実加入のモナコ、カジノシークレットが日本公式オンラインゲーミングパートナーに

https://news.yahoo.co.jp/articles/acaa4b7a43e21326260ffd59de1368cb81998af6

日本代表FW南野拓実が所属するモナコは16日、オンラインカジノ『カジノシークレット(Casino Secret)』が今後2シーズンにわたって日本公式オンラインゲーミングパートナーとなることを発表した。

「日本で最も急成長している革新的なオンラインカジノの1つであるカジノシークレットは、今後2シーズンにわたり、ASモナコの日本公式オンラインゲーミングパートナーになります。日本市場にフォーカスする企業と提携する事により、ASモナコは日本のサッカーファンにアプローチする新たなステップを進んだ事となります。カジノシークレットとASモナコは共にこの新たなパートナーシップを記念し、日本のオーディエンスを対象に、一連のインパクトの高い限定デジタルキャンペーンを展開していきます」

つい数か月前に発生した誤給付問題で連日メディアで問題が語られたネットカジノが、その舌の根も乾かぬうちにこうやって日本進出を大々的に宣言し、それをメディアが取り上げる。こうやって、また違法なネットカジノ利用が広がってゆくわけです。

以下、今年6月1日にフラッシュにて報道された岸田総理のオンラインカジノに関する国会答弁。

岸田首相も規制に踏み切る「オンラインカジノ」の実態…夜な夜なカップルが大金を持って繁華街の雑居ビルに…

https://news.yahoo.co.jp/articles/bf8207681a4f8cf8b617cb170e81397636f8fdfd

6月1日、岸田文雄総理は、衆議院予算委員会の集中審議でオンラインカジノについて「違法なものであり、関係省庁と連携し、厳正な取り締まりをおこなう」との考えを示した。

「山口県阿武町が、新型コロナの給付金を、誤ってひとりに4630万円振り込んだ事件が大きいでしょう。逮捕された男性は『オンラインカジノで使い切った』と話していましたからね。野党側は『放置するのか』と迫り、岸田首相も、売り言葉に買い言葉だったようですが……」(全国紙記者)

以上、岸田総理自身が語っている通り、日本国内から海外ネットカジノを利用する行うことは明確に違法です。当該衆院予算委員会では、岸田総理自身が「厳正な取り締まり」を約束したばかりでありますが、冒頭でご紹介したような業者が未だ大々的に宣伝を行っている実態を政府の関係機関はどのように捉えているのでしょうか?

この問題への対策必要性を十数年に亘って訴え続けてきた私としては、政府の今後の動向に注視せざるをえないわけです。

国際カジノ研究所・所長

日本で数少ないカジノの専門研究者。ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部卒(カジノ経営学専攻)。米国大手カジノ事業者グループでの内部監査職を経て、帰国。2004年、エンタテインメントビジネス総合研究所へ入社し、翌2005年には早稲田大学アミューズメント総合研究所へ一部出向。2011年に国際カジノ研究所を設立し、所長へ就任。9月26日に新刊「日本版カジノのすべて」を発売。

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