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今永昇太の防御率は次の登板で1点台前半まで下がるのか。相手は今シーズンの最弱チーム

宇根夏樹ベースボール・ライター
今永昇太(シカゴ・カブス)May 29, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今永昇太(シカゴ・カブス)は、6月4日にリグリー・フィールドのマウンドに上がる。試合開始は、日本時間の6月5日、午前9時5分の予定だ。

 前回、5月29日の登板は、ホームランを2本打たれるなどして7点を取られ(自責点7)、5回裏の先頭打者を討ち取り、2人目を歩かせたところで降板した。シーズン防御率は、登板前の0.84から1.86まで上昇した。

 6月4日に9イニングを投げ、自責点が0でも、防御率0点台には戻らない。1点台前半にもならず、1点台後半のままだ。1.86→1.61と推移する。

 5イニングで自責点2だと、防御率はちょうど2.00となる。

 6月4日のイニング(0.0~9.0)と自責点(0~7)により、今永のシーズン防御率は、以下のように変動する。

筆者作成
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 ちなみに、6月3日時点の防御率1位は、両リーグとナ・リーグのどちらも、1.70のレンジャー・スアレス(フィラデルフィア・フィリーズ)だ。

 今永は、6月4日に3イニング以上を投げると、防御率ランキングの対象――チームの試合数×1.0イニング以上――となる。ここまでの58イニングに3イニングをプラスすると、61イニング。6月4日は、カブスの61試合目だ。

 5.2イニング以上で自責点0なら、今永の防御率はスアレスを下回る。同じ1.70でも、今永のほうがわずかに低い。スアレスは、6月1日に登板した。

 6月4日の相手、シカゴ・ホワイトソックスは、ここまで15勝45敗、勝率.250を記録している。20勝未満のチームも、40敗以上のチームも、他にはない。両リーグで2番目に低い勝率のマイアミ・マーリンズでも、21勝39敗、勝率.350だ。ちなみに、ア・リーグでは、22勝38敗、勝率.367のロサンゼルス・エンジェルスが、ホワイトソックスに次ぐワースト2位に位置している。

 ホワイトソックスの打率.214と出塁率.276、OPS.607は、いずれも両リーグ・ワーストだ。43本塁打と172得点も、最も少ない。30チーム中26チームは、少なくとも50本のホームランを打ち、ホワイトソックス以外の29チームは、215点以上を挙げている。

 また、ホワイトソックスは、5月22日から11連敗を継続中だ。この11試合中、5得点以上は2試合しかなく、3得点以下は8試合を数える。完封負けはないものの、半数近い5試合は、1得点か2得点だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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