4年前のドラフト全体1位がマイナーリーグ降格。3年前の全体1位は再昇格
6月3日、デトロイト・タイガースは、一塁手のスペンサー・トーケルソンをAAAへ降格させた。
トーケルソンは、2020年のドラフト全体1位だ。2022年にメジャーデビューし、昨シーズンは31本のホームランを打ったが、今シーズンは54試合で4本塁打。昨シーズンと今シーズンの出塁率は.313→.266、OPSは.758→.597と推移している。今シーズンの数値は、メジャーリーグ1年目を下回る。
直近の4試合に一塁手として先発出場したのは、順に、ジオ・アーシェラ、トーケルソン、アーシェラ、マーク・キャナだ。ここからは、アーシェラとキャナが一塁を守ると思われる。
一方、トーケルソンが降格した翌日、ピッツバーグ・パイレーツは、捕手のヘンリー・デービスをAAAから昇格させた。
こちらは、2021年のドラフト全体1位だ。メジャーリーグ2年目の今シーズンは、正捕手として開幕を迎えたものの、23試合で打率.162と出塁率.280、ホームランなしのOPS.486と結果を残せず、5月3日にAAAへ送られた。そこから、AAAの23試合で打率.296と出塁率.436、7本塁打、OPS1.078を記録した。
これから、デービスは、ヤズマニ・グランダルとスタメンマスクを分け合うのではないだろうか。
グランダルと併用されていたジョーイ・バートは、22試合で打率.267と出塁率.362、グランドスラムを含む4本塁打、OPS.879を記録していたが、5月26日に左手の親指を痛め、故障者リストに入った。それに伴い、AAAから昇格したグラント・クックは、デービスの再昇格と同時にDFAとされた。
トーケルソンもデービスも、まだ24歳だ。それぞれ、8月下旬と9月下旬に25歳の誕生日を迎える。
なお、デービスの再昇格と同じ日に、ミネソタ・ツインズは、三塁手のロイス・ルイスを故障者リストから復帰させた。
ルイスは、2017年のドラフト全体1位だ。2022年にメジャーデビューし、通算71試合で打率.313と出塁率.369、グランドスラム5本を含む18本塁打、OPS.933を記録しているが、出場試合数から窺えるとおり、怪我が多い。今シーズンは、開幕戦の1打席目にホームランを打ち、2打席はシングル・ヒット。だが、次の打者の二塁打で三塁へ進む際、右の太腿を痛め、離脱していた。
現在の年齢は、ルイスも24歳。6月5日に25歳となる。