食事が食べやすくなる便利グッズ 〜お箸・カトラリー編〜
田舎の民間病院で理学療法士として勤務しているぴぴです。
みなさまにひとつでもためになるような知識や情報をお届けしていきたいと思います。
今月のテーマ11月11日介護の日にちなんで「介護便利グッズ」です。
病院や施設で実際にスタッフが使っている便利な介護グッズや、障害のある方にも使いやすく工夫された福祉用具をご紹介します。
食事が食べやすくなる便利グッズ 〜お箸・カトラリー編〜
前回、食事が食べやすくなるお皿をご紹介しましたが、今回は片麻痺や腕・指の障害などにより、片手しか使えない状況になった場合、握力が弱くなってスプーンやフォークを握りづらくなった場合におすすめのお箸やカトラリーを紹介していきます。
弱い力でも扱えるお箸
本当はお箸でごはんを食べたいけれど、
・手指が動かしづらくなってお箸が持てない
・指先の力が弱くなって食べ物をつかんでも持ち上げられない
・どうにかお箸が使えても食べることに時間がかかってしまう
など、お箸の扱いが難しくなることがあります。
そんなお悩みに寄り添ってくれるのがこちらのお箸「箸蔵くん」です。
手になじむようにカーブが計算されていてとても持ちやすく、42gととても軽いのが特徴です。
弱い力でも操作しやすく、お箸でごはんを食べるために箸蔵くんはかかせない!という方も多いです。
なんとこども向けの箸蔵くんもあります。
わが家でも使っている指を通すタイプのものより使いやすいという声もあるので、お子さんのお箸の練習が進まない場合にはぜひご検討ください。
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軽い力でカトラリーを握れるスポンジ
ハンドル用スポンジ|ユニバーサルデザイングッズの通信販売 齋藤工業 – 斉藤工業
握力が弱くなったり、指の変形で握ることのできる角度が浅くなると、一般的なスプーンやフォークのような細いものを握ることが難しくなります。
そこでおすすめしたいのが、カトラリーの柄の部分につけることのできるスポンジです
このスポンジをつけることにより柄の直径が2.8cmまで大きくなり、弱い力でも指が曲がりづらくても握ることができます。
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握力の弱い方や手指が曲がらない方には、カトラリーを差し込むタイプのベルトもあります。
スプーン・フォーク以外にもボールペン、くし、歯ブラシなど、製品に差込むことのできる太さのものであれば使用可能です。
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肩や肘の可動範囲が狭くても口元まで食べ物が届くカトラリー
曲げ曲げハンドル|ユニバーサルデザイングッズの通信販売 齋藤工業 – 斉藤工業
肘や指を精一杯動かしても、口まで食べ物が運べないという状態の方もいます。
こちらの製品は、首の部分も柄の部分も自在に曲げることができるため、使いやすい角度に設定して使用することで、食事を自分でも食べやすくなります。
先程紹介したスポンジやカフと合わせて使う方が多いです。
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先割れスプーン
アウトドアグッズとしても重宝されている先割れスプーンですが、実は介護用品としても万能で
汁物をすくうときはスプーン、固まった食べ物を刺すときはフォークというように使い分けると、カトラリーを持ち替える必要が出てきます。
しかし、先に述べたように、そもそも握力が弱くて持ち替えようとするたびにカトラリーを落としてしまったり(衛生的にもよくない)、カフを使っている場合にはカトラリーの差し替えを誰かにお願いしなければなりません。
先割れスプーンであれば、1度持ってしまえば、すくうと刺すの2役を担うことができるため、お膳の好きなものに手を伸ばして食べることができます。
斉藤工業 曲げ曲げハンドル スプーン フォーク兼用 大 R-21 ラクラクシリーズ 介助用 食器 の購入はこちら
まとめ
前回の食器に続き、今回はお箸やカトラリーのご紹介をしました。
当たり前のように毎日行っている「食べる」という動作が自分でできなくなるというのはとてもつらいことです。
身体の動かせる部分を最大限に活かして、自分でできることはなるべく自分で行うというのがリハビリの基本的な目標です。
ご紹介したような道具をうまく活用して、家族や友人と一緒に食卓を囲むことを目標にリハビリに取り組まれる方も多いです。
次回は水分を摂るときに便利なグッズをご紹介します。
少しでも理学療法士やリハビリテーションに興味を持っていただけたらうれしいです。