ノート(236) 懐かしい元被疑者との「塀の中」でのまさかの再会
~続・工場編(29)
受刑344/384日目
なんちゃって上訴
3月から4月中旬にかけての時期は刑務所に移送されてくる受刑者が多い。拘置所から持ち込まれた「携入本」も検査のために図書計算工場に大量に回ってきていた。勾留中の事件で裁判所が年度末の3月に立て続けに判決期日を入れ、実刑判決を言い渡し、そのまま確定したパターンが大半だ。
冬場の刑務所は非常に寒いので、少しでも暖かい時期に服役を始めるため、実刑判決に対して形だけ控訴や上告を申し立て、春になったら取り下げて確定させるという例も多い。これを「なんちゃって上訴」と呼ぶ。
また、年末から年明けの2月ころにかけて実刑判決が確定した保釈中の者については、年度末の3月から年度初めの4月の時期に拘置所に収容されるので、彼らも刑務所に移送されてくる。
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