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「第1回コント新人大賞」優勝のさらば青春の光、独占インタビュー!

ラリー遠田作家・お笑い評論家

8月5日、東京・国立演芸場にて日本喜劇人協会主催「第1回コント新人大賞」が行われ、さらば青春の光が優勝した。

コント新人大賞は、若手芸人が活躍するきっかけを作るために新たに創設されたお笑いコンテスト。結成10年以内の芸人によって争われた。250組を超える応募の中から、予選を勝ち抜いてこの日の決勝大会に挑んだのはサンシャイン、わらふぢなるお、や団、からあげディスコ、マッハスピード豪速球、湘南デストラーデ、ハルカラ、ケチン・ダ・コチン、さらば青春の光、くるくるの10組。

5人の審査員による審査と観客投票の合計点で勝負が決まる。観客投票でも1位を獲得したさらば青春の光が合計点でも1位となり、栄冠を手にした。

表彰式では、日本喜劇人協会会長で今大会の審査委員長を務めた小松政夫氏が「アンタはエラい!」と伝説のギャグでさらば青春の光の2人を祝福、その栄誉を称えた。

優勝直後のさらば青春の光のお二人に話を聞いてみた。

――優勝した今のお気持ちは?

森田:こんな立派な大会で日本一の称号を頂くことができて本当に嬉しいです。

東口:第1回大会ということで、僕らが初代チャンピオンですから、これからは初代らしく振る舞っていきたいと思います。

――自信はありましたか?

森田:僕ら以外もみんなウケてたから、優勝できるかどうかは最後まで分からなかったですね。一応、楽屋では周りの芸人たちから「さらばが(優勝)行ったんちゃう?」と言われてましたけど。

――ネタ選びで意識したことは?

森田:お客さんの中には僕らのことを知らない方も多いんじゃないかと思っていたので、知らない人にも伝わるような分かりやすいネタを選びました。

東口:ただ、本番直前になって「神聖な会場(国立演芸場)なのであまり暴れないでください」というお達しがあって……。コントの中で森田が椅子ごと倒れる場面があったんですけど、それをやってはいけないと言われまして。ギリギリまでネタを変えようか悩みました。

森田:本番では、椅子で倒れる代わりにただコケるだけにしたんです。それでも何とかうまいことできた自分を褒めたいですね(笑)。

――国立演芸場の舞台の印象は?

森田:初めてだったんですけど、檜造りで、キレイすぎてビビりましたね。それでちょっと緊張しました。

――ネタをやったときの手ごたえはありましたか?

森田:ネタの中の最初でドーンとウケたんですよ。そこでウケるとその後もうまくいくことが多いので、ああ、いけるかな、とは思っていました。

――「キングオブコント」の予選も始まっていますが、そちらに向けての意気込みは?

森田:僕らはこれからもお笑い賞レースには力を入れていきたいと思っているので、そちらもがんばりたいですね。

東口:この優勝をきっかけにして飛躍していければな、と思っています。

【ライブ情報】

さらば青春の光単独公演『野良野良野良』

日程:

8/8(金)19時開演

8/9(土)19時開演

8/10(日)14時開演

会場:新宿シアターモリエール

チケット:(前売)2000円

(前売券はイープラスで発売中)

優勝したさらば青春の光(左・森田哲矢、右・東口宜隆)
優勝したさらば青春の光(左・森田哲矢、右・東口宜隆)
作家・お笑い評論家

テレビ番組制作会社勤務を経て作家・お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など、多岐にわたる活動を行う。主な著書に『松本人志とお笑いとテレビ』(中公新書ラクレ)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)、『なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?』(コア新書)、『M-1戦国史』(メディアファクトリー新書)がある。マンガ『イロモンガール』(白泉社)では原作を担当した。

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