「インクルーシブフード」って知っていますか？私は最近まで知りませんでした。インクルーシブフードは、口の中で食べ物を噛んだり、飲み込んだりすることが難しい人も、おいしさを味わい、楽しむことができる料理のことです。

介護食を作っているとどうしても安全面を重視した食事を考えてしまい、時には失敗することもあるので、この取り組みにはハッとさせられました。

介護メンズの介護食を作り始めたころは安全面にばかり気を取られて、美味しさを後回しにしていたので、昔の介護メンズの食事ノートを見返すと「いま、この献立を出したら美味しくないし、食べてくれないだろうな…」と思う献立ばかりです。ミキサー食もあれば、市販のレトルトを使用したりと残していた量も多く、食事を残されるたびにイライラしていました。最後には「食べられなくても高栄養の飲み物で補えばいいや」と投げ出しそうな雰囲気が文字越しに伝わってきました。

安全面も大切ですが、食事には「食べる喜び、美味しさを分かち合い、季節を感じること」ができる大事な側面もあります。これを忘れないようにしていきたいと思います。

年齢、障害関係なく食事に対する取り組みが広がっていることに介護食でも外食を気軽に楽しめる日がくれば、いいなと思います。

インターネットで検索すると情報が出てきますが、まだまだ対応してくれている店舗は多くありません。

気軽に外食がくるまで、わが家の「インクルーシブフード」をこれからもご紹介していきたいと思います。