レッドソックスは一塁手をトレードで放出せず、三塁手の一塁転向も消滅!? 課題はクリアできたのか
ボストン・レッドソックスの2人、一塁手のトリスタン・カーサスと三塁手のラファエル・デバースは、来シーズンも、レッドソックスの一塁手と三塁手としてプレーするようだ。MassLive.comのクリス・コッティーロやボストン・グローブのピーター・エイブラハムらによると、編成責任者のクレイグ・ブレズロウは「トリスタンを放出はしない」「ラフィは我々の三塁手だ」と語ったという。
今オフ、カーサスはトレード、デバースには一塁転向の噂が出ていた。
レッドソックスは、シカゴ・ホワイトソックスから先発投手のギャレット・クローシェイを獲得したのに続き、カーサスと交換に、さらなる先発投手を手に入れようとしていたようだ。トレードがまとまらなかったため、FA市場に出ていたウォーカー・ビューラーを1年2105万ドルの契約で迎え入れたらしい(「マリナーズは先発投手と交換にレッドソックスから一塁手と吉田正尚を獲得するトレードを断っていた!?」)。
一方、デバースを三塁から一塁へ移すプランには、デバースの守備もさることながら、右打者をラインナップに加えるという意図があったと思われる。カーサスとデバースをはじめ、レッドソックスには左打者が多い。このままいくと、9人のうち、5~6人が左打者となる。
ブレズロウが発言を翻さない限り、ともに右打者の三塁手、アレックス・ブレグマン(FA)とノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)のどちらかを手に入れ、デバースに一塁を守らせ、カーサスは放出、というシナリオは潰えたように見える。
ただ、12月中旬に「レッドソックスは今年の二塁出場がチーム最多の選手をトレードで放出する。来年は誰が二塁を守るのか」で書いたとおり、二塁手は確定していない。例えば、ブレグマンと契約を交わし、二塁に据える可能性はゼロではない。あるいは、他の右打者を加え、吉田正尚に代えてDHとして起用することも考えられる。