ドジャースはキムを40人ロースターに入れるため、23歳のプロスペクトをDFAとする。もったいない!?
1月3日、ロサンゼルス・ドジャースは、ヘソン・キムと3年1250万ドル(2025~27年)の契約――2028年と2029年は球団オプション――で合意に達したことを発表した。40人ロースターに空きはなく、そこにキムを入れるため、ディエゴ・カーターヤをDFAとした。
カーターヤは、23歳の捕手だ。まだ、メジャーデビューはしていない。ここ2シーズンの打撃は低調ながら、2022年はAの33試合とA+の62試合、計95試合で22本のホームランを打ち、打率.254と出塁率.389、OPS.892を記録した。2023年の開幕前のプロスペクト・ランキングでは、ベースボール・アメリカ、ベースボール・プロスペクタス、MLBパイプライン(MLB.com)のいずれにおいても、トップ20にランクインしていた。
ただ、ドジャースでは、ウィル・スミスがマスクをかぶっている。ドジャースとスミスは、昨年3月に10年1億4000万ドル(2024~33年)の延長契約を交わした。
また、ドジャースは、2022年のドラフトで、2巡目・全体40位に捕手のダルトン・ラッシングを指名した。この年のドジャースは、1巡目の指名権を持っていなかった。ラッシングは、2024年に、AAの77試合とAAAの37試合、計114試合で打率.271と出塁率.385、26本塁打、OPS.896を記録した。カーターヤは、AAの46試合とAAAの49試合、計95試合で打率.221と出塁率.323、11本塁打、OPS.686だった。2人の年齢は、あまり違わない。ラッシングは2月、カーターヤは9月に24歳となる。
カーターヤは、2023年と2024年のプロスペクト・ランキングに入っていないので、正確には、プロスペクトではなく元プロスペクトと書くべきかもしれないが、年齢とポジションからすると、欲しがる球団はありそうだ。ラッシングと競う――現時点ではラッシングを追いかける――だけでなく、その先にスミスという「壁」が立ち塞がるドジャースにいるよりも、他球団へ移って再スタートを切ったほうがいいのではないだろうか。ラッシングについても、同じことが言える気がする。
2021年以降の4シーズンとも、ドジャースの正捕手と控え捕手は、スミスとオースティン・バーンズだった。2025年も、この2人体制は変わらない。さらに、どちらか一方が怪我に見舞われた場合には、昨夏に27歳でメジャーデビューしたハンター・フェドゥーシアがいる。