福岡ソフトバンクの「開幕5連勝」は球団史上10度目。過去9度のうち優勝は…
福岡ソフトバンク・ホークスは、開幕から負けることなく、5勝を挙げている。球団史上、開幕5連勝以上は10度目。前回は、3年前の2019年に5連勝を記録した。
過去9度の開幕5連勝以上のうち、リーグ優勝は4度だ。半数に届かない。すべて南海ホークス時代。福岡へ移転後は一度もない。現時点では最後の、開幕5連勝以上&優勝は、今から61年前の1961年(開幕5連勝)だ。
ただ、優勝と同じく、2位も4度を数える。9度中8度は、1位か2位ということだ。3位以下に終わったのは、最下位の2008年(開幕5連勝)しかない。
しかも、開幕5連勝以上&2位の4度中2度は、優勝に近かった。
1954年(開幕7連勝)は、勝率こそ2位ながら、白星の数は1位の球団を上回った。90勝47敗3分(勝率.657)の西鉄ライオンズに対し、南海は91勝49敗(勝率.650)。ゲーム差は0.5だった。ちなみに、この年の西鉄は、開幕11連勝を記録した。これは、現在でも史上最長。1999年に中日ドラゴンズが並んだが、更新はできなかった。
また、2005年(開幕5連勝)は、89勝45敗2分(勝率.644)を記録し、勝率だけでなく、白星の数もトップでレギュラーシーズンを終えたものの、2位の千葉ロッテ・マリーンズ(84勝49敗3分/勝率.632)にプレーオフで敗れ、優勝を逃した。2004~06年のパ・リーグは、上位3球団による2ステージのプレーオフを行い、それを制した球団をリーグ優勝としていた。
今シーズンは、福岡ソフトバンクと同じく、広島東洋カープも開幕5連勝を記録している。こちらは、1993年(開幕6連勝)に続く2度目。29年前は、最下位でシーズンを終えた。
今シーズンから采配を振っている、福岡ソフトバンクの藤本博史監督は、選手時代に開幕5連勝以上を経験していない。一軍の試合に出場した14シーズン中、1985~97年は南海/福岡ダイエー、1998年はオリックス・ブルーウェーブでプレーした。一方、広島東洋の佐々岡真司監督は、1993年の開幕3試合目に先発投手として投げ、白星を挙げている。
新人監督による開幕からの連勝については、昨日、こちらで書いた。