Yahoo!ニュース

ガラパゴス化する日本サッカー。「フロンターレ、お前もか」

杉山茂樹スポーツライター

Jリーグ。先週の話で恐縮だが、川崎フロンターレがホームで浦和レッズに敗れ、首位の座を奪われることになった。スコアは0−1ながら、惜しいと思わせるシーンが2、3度しかない完敗。ホーム戦であることを加味すれば、川崎ファンにとっては限界を見せられたような、救いがない一戦というべきかも知れない。

浦和とサンフレッチェ広島。人気面はともかく、両者はスタイル的には同じグループに属する。攻撃的とは言えない後方に重心を置くサッカー。いずれも3−4−2−1を採用する。佳境を迎えている欧州サッカーに、この手の布陣を採用するチームが登場することはほぼ一切ない。いわばガラケーだ。

対する川崎と同じグループに属するのはガンバ大阪。概念的には攻撃的で、パスがよく繋がる目に優しいサッカーだ。もし浦和、広島を悪役と位置づければ、川崎、G大阪は善玉。時代の流れにも後押しされている。にもかかわらず、川崎は浦和に敗れた。多くのサッカーファンの願いに川崎は応えることができなかったのだ。

この記事は有料です。
たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバーをお申し込みください。

たかがサッカー。されどサッカーのバックナンバー 2016年4月

税込550(記事4本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

杉山茂樹の最近の記事