老夫婦が営む昭和の佇まい。デフォの紅生姜のアクセントが良き味わい。心休まるノスタルジックなラーメン。
美野島の一角に佇む老舗
博多駅から南の方へ歩けば美野島というエリアがあります。レトロな雰囲気が漂う昔ながらの商店街とも思える街並み。博多駅周辺からするとタイムスリップしたかのような印象も受けるかもしれませんが、こんなところに名店は立ち並ぶのではないかと思います。
その路地の一角に佇むのは「ラーメン新東洋」。歴史が長いことは雰囲気から感じますが、いつからやっているのか詳しいことはわかりませんが、この場所で、昔から愛されてきたお店であることはわかります。
このビルの1階に赤い看板にちょっと色褪せた赤い提灯。この佇まいがノスタルジーですよね。
店内の少し色褪せた赤いカウンターからも年季を感じます。ただ、すごく綺麗で清潔感があります。このお店は老夫婦が営んでおり、そこからも歴史を感じますが、SNSなどとはあまり関わりなくとも根強い人気があります。それが垣間見えるのが、タクシーの運転手さんの訪れることが多いのもひとつです。
ラーメン
メニューはラーメンにちゃんぽんや焼きそば、そして焼めしや餃子に野菜炒めなど街中華の色合いも感じます。もちろんラーメンをいただきました。
茶褐色のいい色合いのスープに、シンプルにネギとチャーシューと海苔のトッピング。そして珍しいのが紅生姜が最初からトッピング。このデフォの紅生姜がよい味を出すのです。
豚骨スープですが白湯系のサラリとした仕上がり。そこに塩味を少し効かせたカエシの味わいが美味しい。そのスープに紅生姜の味わいがじんわりと広がっていきます。このバランスが絶妙ですね。
紅生姜はラーメン屋さんには必須ですが、別皿で置いてあるのがほとんど。味変やお口直しで、それぞれのお好みで入れるのが主流です。ただデフォで投入してあるのは面白いですし、独特のスタンスを感じます。
中細麺もまた、スープとバランスよく仕上がっています。硬めよりは普通くらいの硬さがバランス良いかも。塩味を感じるスープとよく絡みます。
昔ながらのお店を切り盛りする老夫婦。この雰囲気が心休まります。リーズナブルな価格で提供し、長年通う常連さんも数多く。味わいもノスタルジックな美味しい一杯でした。これからも今のスタイルが変わることなく末永く続いてほしい、個人的に大好きなお店です。
ラーメン 新東洋
住所:福岡県福岡市博多区美野島1丁目9−4 田中ビル
営業時間:11時00分~21時30分
定休日:不定休
駐車場:近隣有料
※営業時間や定休日は変更の可能性があります