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総額1億ドル以上の選手を最も多く擁するのはドジャース!? 大谷、ベッツ、フリーマン、山本、スネル…

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン Jun 6,2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現在、総額1億ドル以上の契約を手にしている現役選手は、ニューヨーク・メッツと15年7億6500万ドル(2025~39年)の契約を交わしたホアン・ソトを筆頭に、見落としや数え間違いがなければ、60人を数える。

 彼らを最も多く擁する球団は、ロサンゼルス・ドジャースだ。10年7億ドル(2024~33年)の大谷翔平、12年3億6500万ドル(2021~32年)のムーキー・ベッツ、12年3億2500万ドル(2024~35年)の山本由伸、6年1億6200万ドル(2022~27年)のフレディ・フリーマン、10年1億4000万ドル(2024~33年)のウィル・スミス、5年1億3656万2500ドルのタイラー・グラスナウの6人に加え、今オフ、ブレイク・スネルを5年1億8200万ドル(2025~29年)の契約で迎え入れた。

 ドジャースをはじめ、総額1億ドル以上の選手が4人以上の球団は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 他球団と契約を交わした後、トレードで移籍した選手は、現在の球団に含めている。今オフに動いた選手では、クリーブランド・ガーディアンズからトロント・ブルージェイズへ移籍したアンドレス・ヒメネスがそうだ。来シーズンは、7年1億650万ドル(2023~29年)の契約3年目となる。ヒメネスのトレードについては、こちらで書いた。

「3年続けてゴールドグラブの二塁手をトレードで放出する。あと6年も保有できるのに…もったいない!?」

 総額1億ドルの選手は、この6球団に計31人なので、全体の5分の1の球団(6/30)に、半数以上(31/60)が集中している。その一方で、総額1億ドル以上の選手が皆無の球団も、同じく全体の5分の1(6/30)を数える。

 なお、今オフのFA市場に残っている選手のうち、コービン・バーンズアレックス・ブレグマンは、総額1億ドルを超える契約を手にするだろう。MLB.comのマーク・フェインサンドは、バーンズが望んでいるのは総額2億4500万ドル以上、と報じている。ピート・アロンゾジャック・フレアティアンソニー・サンタンデアが得る契約も、総額1億ドル以上の可能性はありそうだ。

 また、トレードの噂が出ているノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)は、2019年の開幕前にコロラド・ロッキーズと8年2億6000万ドル(2019~26年)の延長契約を交わし、2021年2月のトレードでカーディナルスへ移籍した。その際、この契約には、2027年の年俸1500万ドルが加わっている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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