エンジェルスのブルペンは、2人がトミー・ジョン手術。一方で思わぬ2人が防御率0.00
ロサンゼルス・エンジェルスのリリーフ投手2人、ホゼ・キハーダとオースティン・ウォーレンが再び登板するのは、来シーズンになるだろう。どちらも、肘を痛め――左腕のキハーダは左肘、右腕のウォーレンは右肘――近日中にトミー・ジョン手術を受けるようだ。それぞれ、今月3日と4日に、ジ・アスレティックのサム・ブラムらが報じている。
今シーズン、キハーダは10登板の9.0イニングで自責点6ながら、5ホールドと4セーブ(失敗1)を記録していた。ウォーレンは、4月22日と23日の2登板、1.2イニングで自責点1だ。
離脱しているエンジェルスのリリーフ投手は、彼らだけではない。エアロン・ループは、右太腿裏を痛め、5月5日に故障者リストへ入った。復帰時期は、まだわかっていない。
ループの離脱に伴い、エンジェルスは、AAAからアンドルー・ワンツを昇格させた。ワンツは、メジャーリーグとAAAを行き来している。その前の動きについては、「エンジェルスのブルペンに戻ってきた投手は防御率11点台、代わりに降格した投手は防御率0点台」で書いた。
一方、先月下旬にAAAから昇格したチェイス・ソーセスとクリス・デベンスキーは、どちらも3試合に登板して無失点。デベンスキーは、引き継いだ3人の走者も、生還させていない(ソーセスの登板はいずれもイニングの頭から)。2人とも、降板時に残した走者も皆無だ。
ソーセスは、今シーズンがメジャーリーグ2年目。本来は先発投手だ。昨シーズンは、AAの15登板もメジャーリーグの7登板も、すべて先発マウンドに上がった。今シーズンも、AAAの4登板はいずれも先発。20.0イニングで防御率0.90を記録している。
デベンスキーは、メジャーリーグ8年目。2016~17年は80イニング以上&防御率2.70未満ながら、その後は不調と故障が重なり、近年はマイナーリーグ契約しか得ることができていない。エンジェルスには、昨年11月に入団した。
ソーセスもデベンスキーも、まだ登板は少なく、開幕時にはいなかった彼らがブルペンを支えることになるかどうかは、見通せない。
また、さらなる故障者が出れば、ブルペンは人員不足に陥る。その場合の穴埋めは、4月下旬にAAAへ降格したジミー・ハーゲットが筆頭候補になるだろう。ただ、AAAの5登板で5.0イニングを投げ、自責点3。こちらもわずかなサンプル数とはいえ、いい結果とは言い難い。
AAには、100マイル・ボーラーのベン・ジョイスがいて、7登板の6.2イニングで9三振を奪っているものの、課題の制球難は解消できていないようだ。イニングよりも多い、7人を歩かせている。
ジョイスについては、3月にこちらで書いた。