エンジェルスのブルペンに戻ってきた投手は防御率11点台、代わりに降格した投手は防御率0点台
5月2日、ロサンゼルス・エンジェルスは、故障者リストに入っていたライアン・タペーラを復帰させた。それに伴い、アンドルー・ワンツをAAA降格とした。
タペーラとワンツは、どちらも右のリリーバーだ。今シーズン、タペーラは、右肩を痛めて離脱するまでに、6登板の4.0イニングで自責点5(7失点)、防御率11.25を記録していた。一方、ワンツは、8登板の11.1イニングで自責点1(2失点)、防御率0.79だ。
昨シーズンは、エンジェルスのブルペンメイトとして、2人とも50イニング以上を投げた。タペーラは、59登板の57.1イニングで防御率3.61。ワンツは、42登板の50.1イニングで防御率3.22を記録した。
メジャーリーグ3年目のワンツは、マイナーリーグ・オプションが残っている。エンジェルスは、ウェーバー公示を経ることなく、ワンツを降格させることができる。今シーズンの降格は、4月12日に続く2度目だ。今後も、メジャーリーグとAAAを何度か行き来することになるかもしれない。
また、タペーラとワンツの入れ替えは、ブルペンのグレードダウンになるとは限らない。今シーズン、ワンツは、防御率こそ低いものの、引き継いだ12人の走者――登板した時点で塁上にいた走者――のうち、9人にホームインされている。昨シーズンは、17人中3人だった。
ちなみに、タペーラは、リハビリとして、4月28日と30日にAで登板。計6人に対して投げ、最初の5人から三振を奪っている。いずれも、空振り三振だ。最後の6人目は、内野フライに討ち取った。