大物FAの遊撃手と三塁手が2人揃って「ポジション変更可」と表明。ストーブリーグに新展開が起きる!?
今オフのFA市場に出ている、遊撃手のウィリー・アダメス(前ミルウォーキー・ブルワーズ)と三塁手のアレックス・ブレグマン(前ヒューストン・アストロズ)は、2人とも、そのポジションにおけるナンバーワンのFAだろう。
アダメスは、ここ3シーズンに2度、2022年と2024年に30本以上のホームランを打っている。2021~24年の平均本塁打は、28.0本だ。ブレグマンは、ここ3シーズンとも25本塁打前後だが、2018~19年は31本塁打と41本塁打。また、2017年以降の8シーズン中、ブレグマンの出塁率が.350を下回ったのは、2024年しかない。
2025年のシーズン年齢(6月30日時点)は、29歳と31歳だ。新たな契約は、少なめに見積もっても、1億ドルを超えるだろう。
どちらも、ここ5シーズン以上、他のポジションは守っていない。だが、ジ・アスレティックのウィル・サモンとケイティ・ウーによると、アダメスは、引き続き遊撃を守りたいと思っているものの、勝てる球団から正当な契約の申し出があれば、ポジションの変更を受け入れる気があるという。
ブレクマンも、同様らしい。こちらは、USAトゥデイのボブ・ナイテンゲールが報じたスコット・ボラスの発言に「二塁も守れる」という箇所がある。ボラスは、ブレグマンの代理人を務めている。
そのポジションに不動のレギュラーがいる球団は、同じポジションのFAには手を出さない。けれども、そのFAが違うポジションも守るのであれば、話は違ってくる。
例えば、ニューヨーク・メッツの遊撃には、フランシスコ・リンドーアがいる。新たな遊撃手は、必要としていない。けれども、ピート・アロンゾがFAになり、一塁は空いている。守備に難のあるマーク・ビエントスを三塁から一塁へ移し、アダメスを迎え入れて三塁に据える、というシナリオが成り立つ。
ブレグマンは、今のところ、アストロズと再契約を交わす可能性が高そうだが、三塁手を欲している球団に二塁手を求めている球団が加わり、需要が拡大すれば、交渉を有利に進めることができる。