昨年はメジャーリーグで投げていない36歳が、ドジャースとのマイナーリーグ契約を打ち切ってFAになる
3月12日、ロサンゼルス・ドジャースは、左投手のジャスティン・ウィルソンがドジャースとの契約をオプト・アウトし、FAになることを選んだ、と発表した。
ウィルソンは、先月中旬にドジャースとマイナーリーグ契約を交わし、ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)として、スプリング・トレーニングに参加していた。今春は、4登板でそれぞれ1イニングを投げ、1登板目と3登板目に1点ずつ取られた。
開幕ロースターには入れそうもない、と判断したのだろうか。ドジャースのブルペンについては、今月初旬にこちらで書いた。
◆「昨年は3登板、あと数日で37歳となるベテランがマイナーリーグ契約から開幕ロースター入り」
ウィルソンは36歳。昨年は、メジャーリーグでは投げていない。
ただ、その前は、11シーズン(2012~22年)に527登板を記録している。昨年に関しては、2022年6月に受けたトミー・ジョン手術と、その後の怪我が理由だ。
昨年、ミルウォーキー・ブルワーズに在籍していたウィルソンは、6月下旬からマイナーリーグで投げ始め、7月下旬にメジャーリーグへ昇格した。その日の試合終盤、ウィルソンは、ブルペンで投球を開始した。しばらくして、クレイグ・カウンセル監督(現シカゴ・カブス監督)は、投手交代を告げた。けれども、その直前に、ウィルソンは、ブルペンで投げている時に背中を痛め、復帰のマウンドに上がることはできなかった。
今春、ウィルソンは、打者20人に投げ、9三振を奪っている。ここから、ウィルソンをメジャーリーグ契約で迎える球団が出てきても、おかしくない気がする。シーズンに入ってから、ドジャースで「チームメイト」だった大谷翔平に対して投げることも、あるかもしれない。
【追記:3/16】
その後の動きについて、こちらで書いた。