自衛隊が開発中の長距離スタンドオフ兵器「12式地対艦誘導弾能力向上型」の公式概要図
防衛省・防衛装備庁・航空装備研究所の一般競争入札情報※の「海上警戒・監視作業及び浮遊物等回収作業」に、開発中の「12式地対艦誘導弾能力向上型」の初中期弾の性能確認試験(第1次発射試験)に関する情報が掲載されており、12式地対艦誘導弾能力向上型の概要図が掲載されています。
初中期弾の「初中期」とはおそらく初中期誘導の意味で、第1次発射試験は標的に当てる試験ではないのだと思われます。第1次発射試験は2024年9月27日~11月10日の予定です。
12式地対艦誘導弾能力向上型の概要図
「艦発型」とは艦艇発射型の意味で、原形の地上発射型(地発型)を護衛艦に搭載した派生型になります。この12式地対艦誘導弾能力向上型の概要図は、以前に防衛白書に掲載されていた風洞実験模型と同様のステルス形状となっています。エアインテイク(空気取り入れ口)は機体下側に設置されています。
防衛白書より12式地対艦誘導弾能力向上型の風洞実験模型
なお以前に三菱重工小牧北工場で「ARMDC-2OX」と書かれた、エアインテイク(空気取り入れ口)が機体上側に設置された巡航ミサイルのような形状の模型が公開されていましたが、こちらは12式地対艦誘導弾能力向上型の幾つかあった案の一つなのか、それとも「目標観測弾」のような別の機材の案なのかもしれません。
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