三菱重工の新型巡航ミサイル?「ARMDC-2OX」 ※追記:2OXではなく20X、ミサイルではない
3月12日、防衛省防衛装備庁は高見防衛大臣補佐官が三菱重工の小牧南工場および小牧北工場を視察する様子を公表しました。そして以前にも紹介されたことがある小牧北工場に飾られた新型巡航ミサイルらしき実物大模型の写真が再び掲載されており、名称が判明しています。
- F-2戦闘機とSH-60対潜ヘリの模型
- 手前:垂直離着陸固定翼偵察無人機、奥:兵站輸送無人機
- 新型巡航ミサイルらしき実物大模型
- 新型巡航ミサイルらしき実物大模型(名称が判明)と4連装発射機の模型
ARMDC-2OX 追記:ARMDC-20Xが正解
ARMDC-2OX(あるいはARMDC-20X)と名称が分かるように見せてくれています。名称の意味については説明が無く分かりません。予想としてはArmed C-2(和製ラピッドドラゴンをC-2輸送機に搭載)、ARM(対レーダーミサイル)、ARM(アクティブレーダーミサイル)などが考えられますが、はっきりしていません。
以前の初紹介時(2022年10月20日)では「12式地対艦誘導弾(12SSM)能力向上型をはじめとする誘導弾の開発・製造の状況を確認しました」という説明があったので、これが12式地対艦誘導弾能力向上型の模型だと思われていました。しかし空気取り入れ口が機体の上部にあり、正式に12式地対艦誘導弾能力向上型の風洞実験模型と紹介された物とは逆になっています。風洞実験模型の空気取り入れ口は機体の下部でした。
- 新型巡航ミサイルらしき実物大模型
- PAC-3MSE迎撃ミサイルの実物大模型
- 次期戦闘機(案)の模型と対艦ミサイルの模型
このため12式地対艦誘導弾能力向上型の案の一つなのではという推定もされていたのですが、詳しい説明は無く、未だに正体は分かっていません。あるいは「目標観測弾」に関連したものかもしれません。(追記:目標観測弾的な無人機のコンセプトモデルと判明)
【関連記事】