【岡崎市】自然の美しさを感じる「なめし田楽」伝承の技術で確かな味
岡崎市担当の岡子です。
母が岡崎に遊びに来てくれました。
「お昼ごはんは何を食べたい?」と聞くと、「八千代がいい」と即答。
「八千代でいいかな」とか、「八千代もいいね」ではなく、「八千代がいい」んだそうです。
母の気持ち、よく分かります。
八千代のなめし田楽、しばらく食べていないと恋しくなる。
予約は、開店時の11時半のみ可能だということです。12時近くになりそうだと思ったので、予約なしで来店しました。
八千代は、岡崎公園内にあります。お店の専用駐車場はないので、車で向かう場合は有料の岡崎公園の駐車場か、周辺にある有料駐車場を利用することになります。
11時半に岡崎公園に着き、せっかくなので藤を鑑賞しました。三日前に訪れたときより花が開いています。
12時にお店に着いたとき、すでに7割くらい席が埋まっていました。
テーブル席と座敷があり、座敷を選びました。
お店の収容人数は、座敷40名、テーブル席22名です。
このお店はいつ来ても清潔感があり落ち着いた雰囲気です。
メニューはシンプル。
「なめし田楽定食」が基本で、さしみ付、天ぷら付、刺身も天ぷらも付いたものがあります。
「なめし田楽定食」以外の定食には、果物も付きます。
私と母は、「なめし田楽定食」にしました。
以前、天ぷら付定食をいただいたことがありますが、カラッとあがった天ぷらはおいしかったです。
緑茶(おいしいお茶でした)を飲みながら待つこと20分。
お待ちかねの「なめし田楽定食」です。なめし、木の芽田楽、吸物、漬物(1980円税込)
自然の美しさを感じる定食です。
田楽の串がなぜあちら側(奥)を向いているのかご存知ですか?
私、10年くらい前にこのお店で質問したんです。
なぜ取りやすいように串を手前に向けないのかな?と疑問に思って。
その答えは、食べる人のことを考えた、気遣いの心でした。
串がこちら側(手前)を向いていた場合、大抵の人は田楽を縦に持ってしまいます。棒付きキャンディを持つように。そうすると、味噌が垂れて手を汚してしまうんです。でも、串があちら側を向いていると、人は腕を回して田楽を水平に持って口に運ぼうとします。そうすると味噌が手に垂れることがないんです。
日本人の思いやりの心、素晴らしい。
さて、いただきたいと思います。
最初の一口はお吸物で。香りもよいし、だしもしっかりきいています。ふんわりしたしんじょもおいしい。卵豆腐も入っています。八千代のお吸物は具だくさんで、子どもも大好きでした。まだ小さかった時、「おかわり」と店内で声を張り上げ恥ずかしい思いをしたことを思い出します。
大根の葉を乾燥させた菜飯。自家製だとのことです。「軽くかき混ぜてからお召し上がりください」と言われます。軽くってどの程度のことかいつも分からず、しっかりかき混ぜてしまいます。変なところで几帳面です。よく歩いたあとだったので、塩味がちょうどよくておいしい。
そして、田楽。山椒の爽やかな香りを感じます。
甘めの八丁味噌がおいしい。菜飯の塩気と相性が抜群。豆腐は柔らかくて、よく2本の串をこの平たい豆腐に刺すことができるな、と技術に感心します。身の固い豆腐田楽もありますが、私は八千代のこの柔らかい田楽が好きです。柔らかい豆腐と、濃くてしっかりした味わいの味噌が絶妙なんです。
やっぱり八千代のなめし田楽はおいしかった。ごちそうさまでした。
「八千代本店」ぜひ訪れてみてください。
【八千代本店】
住所/〒444-0052 愛知県岡崎市康生町561-1(岡崎公園内)
TEL/0564-22-0267
営業時間/11:30〜18:00(ラストオーダー)
定休日/毎週火曜日(祝日は営業)