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湘爆の登場人物「じぇんとる麺」の店主シゲさんに憧れ〈濃厚豚骨の福岡らしいラーメンSHOPを実現した〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

一時代を築き上げ現在も多くのファンから支持される有名な人気漫画〈湘爆〉こと「湘南爆走族」。その誕生から40年を超える本作品の中の登場人物になる湘爆の生みの親であり、初代親衛隊長の「シゲさん」こと茂岡義重。湘爆引退後は「ラーメンSHOPじぇんとる麺」を開業。店主となり、2代目湘爆メンバーの溜まり場として、またメンバーの相談役としてもたびたびシーンに登場する「シゲさん」。湘爆OBとしても頼れる人物だ。

湘爆愛がうかがえる〈ラーメンSHOP祭尾商店〉の入口
湘爆愛がうかがえる〈ラーメンSHOP祭尾商店〉の入口

その「シゲさん」に憧れて「ラーメンSHOP」を営むきっかけとなった人物がいる。福岡県福岡市中央区荒戸。福岡市の憩いの場「大濠公園」からも近い場所にある、2016年創業で今年8周年を迎える〈ラーメンSHOP祭尾商店〉。そのお店のご主人である松尾大将がその人だ。

福岡らしいラーメンSHOPは豚骨ラーメン

漫画〈湘爆〉の中で「シゲさん」が店主をつとめる「ラーメンSHOPじぇんとる麺」についてもインスパイアしているご主人。ご自身のお店〈祭尾商店〉の店名の頭に「ラーメンSHOP」と入っていることからも、そのこだわり様が分かっていただけるだろう。その〈ラーメンSHOP祭尾商店〉で提供されるラーメンは、福岡・博多らしい「豚骨ラーメン」。長年に渡り豚骨のスープを継ぎ足しながら濃厚に仕上げていく本格的な豚骨ラーメン。修行時代からラーメンのスープの炊き方やカエシの作り方を学び、追求してきたご自身の想いや味を、今現在の渾身の一杯として表現し続けている。そんなお話を食事をしながら、ご主人とお話させていただいた。

ベーシックな豚骨ラーメンは700円

この日、久しぶりの訪問は11時半の開店直後。入口の左手にある券売機では“当店おすすめ!”のランチセット(11:30〜15:00)の「Aset:ラーメン+3種飯のいずれか(半チャーハン・チャーシュー丼・明太子ご飯):850円」と、トッピングの「煮玉子:100円」も発券。店内を見渡すと、すでに先客が奥でラーメンを啜っていたので、自身は手前のカウンター席に座り、3種飯の中から「半チャーハン」を選択した。

昔懐かしい味わいの博多ラーメン

待つこと少々、まずは先着で「煮玉子ラーメン」が配膳される。フワッと香り立つ豚骨のスープは脂感強めで泡立ちのある濃厚な一杯。しかし口当たりは思いのほか軽く、いわゆる昔ながらの懐かしい味わいの博多ラーメンといった印象。

合わせる麺はストレートの細麺でこちらも博多らしいパツパツとした歯切れのいい食感でスープとの絡み具合も抜群。

すぐ後に配膳された「半チャーハン」は、よく炒められたパラパラ食感で、ラーメンのスープとの相性もいい味付けに仕上がっていた。ボリュームも半チャーハンにしては比較的多くとても満足な一品。

また、ラーメン丼の底にはピンク色の王冠をかぶった笑顔のキャラクターが載せられていて、なぜか「怒っている」笑。

豚骨のスープを飲み干すと〈祭尾商店〉のアイコン的な、そのキャラクターと出会えるので、ぜひ完飲完食をめざしてお召し上がりください。

店内には、湘爆のポスターも飾られていたり(今は飾られていないが以前は湘爆のスイングトップなども飾られていた)リアルなシゲさんの写真(ご主人?)が、お店の内外にあるので入口付近をぜひ観察してほしい。

漫画〈湘爆〉をリアルに体感されていた50代前後の方々はもちろん、濃厚な豚骨ラーメンにご興味のある方は「ラーメンSHOPじぇんとる麺」ならぬ〈ラーメンSHOP祭尾商店〉へ機会がありましたら、ぜひお立ち寄りください。

ラーメンSHOP 祭尾商店

住所  :福岡県福岡市中央区荒戸1-4-21
[地図
営業時間:11時30分~15時00分
    :17時00分〜21時00分
    :※スープが無くなり次第終了
定休日 :火曜日
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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