アギーレ八百長問題。もし"シロ”だったらどうするのか。
アギーレ監督が八百長問題で、スペインの検察当局から告発されると、にわかに解任を求める声が高まりを見せた。中でもスポーツ新聞社系の一部メディアは解任に積極的だった。盾としていたのはスポンサーの意向。スポンサー関係者がこの状況を、苦々しく見つめるコメントを紹介。このままでは、サッカーのイメージが悪くなると、静観の構えを示す協会に批判的な立場を取った。
アギーレがスポンサーサイドから、良くないイメージを持たれているという話は、アギーレがこの問題に巻き込まれる前からしばしば耳にした。一番の理由に挙げられるのが、ベストメンバーで臨まなかった10月のブラジル戦の戦いぶりだと聞くが、こちらにその話を伝えた人も「スポンサーの意向」に違和感を持ち合わせている様子ではなかった。
スポンサーの意向。これは絶対的な声のように聞こえる。例えば、A社と4年間で85億円の契約を結べば、A社の意向は無視できないものになる。民放のテレビ局はそうだろう。スポンサーの意向は神の声。スポンサーサイドが強烈に推す人物は使わざるを得なくなる。
もし、そうした事実があったとしても特段、問題にはならないだろうが、日本サッカー協会の場合は、民間会社ではない。日本サッカーの普及と発展を第一に考える公共性の高い公益財団法人だ。サッカーファン、サッカー競技者をサポートするために存在している。スポンサードする側には、金は出しても口は出さない奥ゆかしい姿勢が求められる。
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