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認知症の人の理不尽な怒りを抑える方法3選【介護福祉士が漫画でわかりやすく解説】

こんにちは。認知症のケアサポーター『夢はるか』です。わたしは老人介護の現場で15年以上働く介護福祉士です。

介護の仕事をしながら、子どもの頃から好きだった漫画を描くことを通して、認知症介護のことを多くの人に知っていただければと考えています。

今日は、わたしが訪問介護でお伺いしているAさんのことをお話しします。

(プライバシー配慮のため、若干の創作を加えてあります)

いつもは温厚なAさんなのに…

こんなとき、あなたならどうしますか?

意外なところに、イライラの原因が潜んでいるかもしれませんよ。

わたしが行った方法を、いつものようにイラストを交えて3つ紹介します。

1.室温確認

部屋の気温は快適でしょうか?

認知症の人は、不快感があっても、その原因が何なのか気づかずに、ただイライラしていることがあります。

部屋の温度や、薄着や厚着のし過ぎで不快になっているのかもしれません。

エアコンの温度設定を適温にして、季節に応じた適切な衣服に着替えるだけで、イライラがおさまることもありますよ。

2.体調確認

体温や血圧などの基本的なバイタルチェックをしてみましょう。

数値だけではなく、顔色や声の調子など、普段と違うことはないかどうか注意深く観察します。

認知症の人は、体調不良があってもを感じていなかったり、感じていてもうまく伝えられないことがあります。

意外と『お腹が空いていた』ことが、イライラの原因だったなんてこともありますよ。

3.少し距離を置く

室温確認OK、体調確認OK、お腹も減っていない。

イライラの原因がわからない。そんなときはどうしたら良いでしょうか?

少し時間と距離を置いて、お互いにクールダウンしましょう。

そしてしばらく様子を見て、再度声かけをしてみましょう。

認知症介護が難しいのは、マニュアル通りにすれば、いつもうまくいくとは限らないからですね。

人間ですもの、さまざまな環境の変化によって、その日の気分も変わるもの。

喜怒哀楽は誰にでもあるものと割り切って、完璧を目指さないことも、長い介護を乗り切る上で大切なことだと思いますよ。

介護福祉士として通所介護(老人デイサービスセンター)や訪問介護(ホームヘルパー)の現場で働いてきました。研究会での発表や、学術誌へのケースレポートの投稿なども積極的に行なっています。また、子どもの頃から好きだった漫画やイラストを描くことで、認知症の知識や介護のコツをわかりやすく伝えることを心がけています。

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