2024年1月に就航!青函フェリー新造船「はやぶさⅢ」
2024年1月20日、函館港と青森港を結ぶ青函フェリー(外部リンク)の新造船「はやぶさⅢ」が就航!これまで運航していた「3号はやぶさ」を置き換えました。
筆者は就航から約2週間後はやぶさⅢに乗船し、船内を回っています。今回は船内に特化しました。就航したばかりの船に乗る旅をしたい人、乗りたいけど事情があって行けない方のお役に役立てば幸いです。
船内へは車・人共に同じ出入口から!
青函フェリーは車両、徒歩客の乗下船は全て車両甲板にある出入口を使用します。はやぶさⅢの場合、青森港は船尾(トモ)、函館港は船首(オモテ)側から。
なお車両乗船中の間に車なし・徒歩客は出入りします。下船の時は原則として車両が降りてから徒歩客の順。
係員の案内で階段を使って客室に入ります。車両甲板と客室を結ぶエレベーターは設置されていますが、事前に乗船港の窓口で使用する旨を伝える必要があります。
エレベーターは青函フェリー「はやぶさ」3隻に設置されていますが、構造上誰でも手軽に利用とはなっていません。
一般旅客用客室はカーペット・椅子・個室の3種類!
1階
運賃での客室区分は、2等とステートルームの2種類。2等はカーペット敷の2等A・Bが1階にあります。
なお長距離フェリーの様に毛布はなく、枕も簡単なものしかないので、必要な方は乗船前に準備しましょう。
なお1階には女性専用の2等室もあります。
なお2等には椅子席も。
ステートルーム(個室)は1階には2部屋。
101号室が定員2名のツインベッドルームで、102号室が2段ベッド×2の4人部屋です。
ドライバールームにはカプセルタイプのベッドがあります。なおこちらの部屋はトラックドライバー専用で、一般旅行者は原則利用出来ません。
2階
エントランスから2階へ上がります。
2階にも2等椅子席があり、1階よりも広い。
隣にはカーペット敷の2等室。
2階にも個室2部屋あり、こちらは2段ベッドタイプのみです。
続いてシャワー室を紹介します。
シャワー室あり!必要なモノは乗船前に用意しましょう
青函フェリーには中・長距離フェリーにある大浴場はありませんが、シャワー室が設置されています。
中長距離フェリーや津軽海峡フェリーと大きく異なるのは、ボディソープやシャンプーがなく、船内に売店もないので、タオルなどは乗船前に準備しなければなりません。
続いて飲食に関してです。
自動販売機・軽食カウンターが充実!
青函フェリーの船には売店がありませんが、自動販売機が5機設置されています。1階椅子席そばにカップ麺とジュースの自販機が各1機。
向かいには菓子の自販機1機にジュースの自販機が2機置かれています。弁当などは乗船前に購入して持ち込みましょう。
他社フェリーの様に冷凍弁当の販売はありませんが、電子レンジは設置されています。
最後は船内でのエンターテイメントと下船後の移動についてです。
無料Wi-Fi完備!タクシー無料電話も
1階エントランスには電話機が置かれたカウンターがあります。写真右の黒い電話は船員(ブリッジ)との直通。青函フェリーには船客専門の船員は乗船しておらず、航海中やむを得ない場合は運航船員が担当します。
机上の電話機はタクシー会社への無料電話。函館は相互交通(外部リンク)、青森は青森タクシー(外部リンク)に無料で連絡し、ターミナルにタクシーを呼べます。駅など主な施設・地域へ向かう場合、両社ならメーターを気にすることなく定額で利用可能!
函館、青森両ターミナルとも、青函フェリー到着後に予約なし・客待ちのタクシーがいつもいる訳ではありません。
また函館、青森共に各地からフェリーターミナルに向かう場合も、事前に2社に予約すれば定額で利用出来る場合があります。客待タクシーがいそうな函館駅・青森駅でも、時間帯次第では全くいない事もあるので、青函フェリー利用時タクシーを使う場合は事前予約をお勧めします。
はやぶさⅢには無料Wi-Fiが完備。筆者は乗船中パソコンを操作していましたが、ネット環境に問題はありませんでした。
まとめ
1.はやぶさⅢは2024年1月20日に就航した青函フェリーの新造船。はやぶさⅡと構造は同じ。
2.はやぶさⅢは函館、青森共に車なし・徒歩客の乗下船は車両乗下船口を利用。新造船でも変わらない。
3.客室はカーペット敷、座席、個室。トラックドライバー用のベッドはカプセルタイプ。
4.シャワー室があるが、必要なものは乗船前に全て揃える必要がある。
5.自動販売機にはジュースのほか、カップ麵と菓子の機械が置かれている。
6.船内にはタクシー会社との直通電話があるほか、無料Wi-Fi完備。
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