小学生が自宅学習に使えるオンライン教材にはどんなものがあるの?
新型コロナウイルス対策のため、3月2日(月)から全国的に小学校・中学校の臨時休校が続々と決定した。
通常の夏休み等の長期休暇であれば、学童保育の利用をしたり、塾の夏期講習など習い事に行くなどしながら乗り切る共働き家庭は多いだろう。学童保育は小学校低学年で終わってしまう地域では、小学校高学年はお弁当持参で児童館利用をすることができることも多い。
一方で、今回のように急遽決まった臨時休校。学童の利用できる小学校低学年はまだしも、児童館閉鎖の地域も多く、小学校高学年の行き場はないに等しい。また、急遽臨時休校となったことで、単元が終わらないまま新学年を迎えてしまうといった状況に、自宅学習を余儀なくされているという現実。
昨今では「EdTech(エドテック)」が注目されている。EdTechとは、教育(Education)× テクノロジー(Technology)を組み合わせた造語であるが、情報技術の力で教育がまさに変わろうとしている。オンライン教育・教材を提供している会社が増えてきており、すでに恩恵を受けている人も多いかもしれない。
今回の臨時休校措置にあたってが、こういったEdTech業界の無償提供も話題になっている。
オンライン教材を使ってどのような自宅学習ができるのか
小学生が自宅学習をする上で、どのようなことができるだろうか。
経済産業省「未来の教室」プロジェクトのこちらのページにEdTech事業者による無料提供をまとめてあり、随時更新されている。小学校単位で申請しなければならないものもあるが、個人で会員登録すれば無料で使えるもの、特に会員登録も不要なものまでさまざまである。まずは保護者と一緒に、たくさんの学びのツールの中からどのようなものが使えるか子どもと相談して使わせてみてほしい。
また、理科の実験など、小学校で実験・体験を通して学習している単元が授業を受けられなくなった、ということもあるだろう。これらは、YouTubeで視聴できるものも多い。
「理科 振り子 実験」などとYouTubeでキーワード検索をしてみるといくつか動画を見つけることができるだろう。
小学校の復習というだけでなく、この機会に「プログラミング」を学んでみたいという人もいるだろう。子どもに人気のゲーム『マインクラフト』を使ってオンラインでプログラミングを学ぶことができる、D-SCHOOLも良いでしょう。14日間の無料トライアルがあることも魅力。
「ビスケット」も詳しい遊び方が動画で解説されているため、始めやすいプログラミングツールの1つである。「Scrach(スクラッチ)」や、タブレットをお持ちであればより低学年用の「ScratchJr(スクラッチジュニア)」もオススメである。
誰かが勉強していると自分も勉強できる、という子には、「ネット自習室」というものもある。(仕事先からでもスマホで子供の勉強する姿を確認できる“リアルタイム見学”もできるようになっている。)
地域の図書館の活用もオススメ
オンライン授業を受けて勉強して、娯楽としてプログラミングで何かゲームを作って、夜は塾のオンライン講座を受けて、、、とオンライン付けにならないようには気を付けたいもの。
これを機に地域の図書館でたくさん本を借りてきて読むこともお勧め。一方で、図書館も新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一部のサービス休止を発表しており、予約資料の受け取り、返却はできるものの、書架に入って「たくさんの本を手にとりながら、パラパラ眺めて読みたい本を借りてくる」といった選び方ができなくなる地域もあるようだ。各自確認してみてほしい。