コンピュータグラフィックスの知識を深めたいならシンポジウムVC2024に行ってみよう
コンピュータグラフィックス(CG)はテレビや映画、ゲームなどで使われています。いまや、目にしない日がないくらい、日常に溢れています。こんなCGについて、もっと知りたい!もっと極めてみたい!という人はどのように勉強したらいいのでしょうか。この記事では、書籍で学ぶ方法と現地で学ぶ方法をご紹介します。
書籍で学ぶ
コンピュータグラフィックスは「画像処理」、「アニメーション」の他にも、形をつくる「モデリング」、描画をする「レンダリング」などの分野に分けられます。それぞれの基礎を勉強してみたい場合は、CG-ARTS協会(公益財団法人 画像情報教育振興協会)から出版されている関連書籍などで勉強することができます。例えば、CGエンジニア関連書籍である「コンピュータグラフィックス」を読めば幅広くコンピュータグラフィックスの基礎を身に付けることができます。また、こちらはCG-ARTS検定の「CGエンジニア検定エキスパート」に対応したテキストとなっているので、あわせて資格を取得する学生さんも多いです。
そして、コロナ社メディアテクノロジーシリーズの1冊目『3DCGの数理と応用』では3DCGを支える技術を「モデリング」「レンダリング」「キャラクタアニメーション」「物理シミュレーション」の4つの分野に分け、それぞれの分野で活躍する研究者が執筆しており、基礎を学びつつも今その技術が具体的にどう活かされているかについても学ぶことができます。
現地で学ぶ
けれど、一人で書籍で学ぶのはなかなか大変。そんな人はぜひCGの「学会」に顔を出してみませんか?
Visual Computing (VC) は、コンピュータグラフィックス (CG) および関連分野における国内最高峰の学術研究シンポジウムです。私は今年のプログラム委員長を務めています。32回目となる今年は、3件の特別講演、論文・ポスター発表、有名国際会議や雑誌論文の招待講演、企業展示など、充実したプログラムとなっています。
オンライン配信と併用での開催となりますが、現地参加に限り、学生さんの発表・聴講は無料となっています。夏休み真っ只中の大学生のみなさん。ぜひ足を運んでみませんか?情報科学などすでにCG関連分野を学び始めている学生さんはもちろん、他分野を専攻しているけれどCGが気になっている、何か使える可能性があるのでは?と思っている学生さんもウェルカムです。なお、一般参加者の方の早期割引適用は9月2日9:00までです。
Visual Computing 2024 https://visualcomputing.jp/
■日程 2024年9月10日(火)~9月12日(木)
■開催場所 東洋大学赤羽台キャンパス 情報連携学部 INIAD HUB-1
JR埼京線・京浜東北線「赤羽」駅西口出口から徒歩8分
東京メトロ南北線「赤羽岩淵」駅2番出口から徒歩12分
■開催方式 現地開催 + 一部オンライン配信
■参加登録 https://visualcomputing.jp/vc2024/registration/
※9月2日 9:00 AM までの申込には早期割引が適用されます。
※現地参加に限り、学生の発表・聴講は無料です。
豪華な特別講演も
VC2024 では以下の 3 件の特別講演を企画しております。
1. 9月10日 13:10 - 14:10
「社会に溶け込んでゆくゲームエンジン」
佐々木 瞬(株式会社ヒストリア 代表取締役/プロデューサー/ディレクター)
2. 9月11日 13:30 - 14:30
「VFX2024の今 〜映画『ゴジラ-1.0』メイキング 〜」
髙橋 正紀(株式会社白組 VFX Supervisor/Director/Senior Computer Graphics Artist)
3. 9月12日 15:00 - 16:00
「Differentiable Simulation of Light」
Wenzel Jakob(EPFL Associate Professor)
どれも魅力的な講演ばかり。オンライン配信も併用しますが、以下のようにすべての講演が配信されるとは限りませんのでご注意ください。
また、様々なイベントに加え、参加者の皆様はレセプションおよび懇親会に無料で参加可能です。研究者と直接話をしてみたい学生さん、学生さんと直接話をしてみたい企業の方、いかがですか。さらに、今年は参加者の皆様に昼食を無償提供する予定です。(ただし、昼食は数に限りがございますので、全員に行き渡らない可能性があることをあらかじめご了承ください)
シンポジウムのプログラムはこちらから随時更新中です。また、X(旧Twitter)でも情報が随時更新されていますのでご参考にしてください。