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【河内長野市】来年以降の継続を願って!初開催超満員の大相撲河内長野場所は力士とのふれあいで溢れる笑顔

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

市制70周年のタイミングで初めて開催された相撲巡業「大相撲河内長野場所」が昨日無事に開催されました。ではどのように行われたのか、今回チケットを買えなかった方や今回は行くことを見送った方々のために、どのようなものかレポートしましょう。

昨日朝8時50分のイズミヤ河内長野店の敷地内です。イズミヤはまだ開店前、いつもの日曜日と違い、多くの人が河内長野市立市民総合体育館に向かっているのがわかります。そして陣太鼓が聞こえます。相撲が行われる合図ですね。

見ると、会場横の道路は、車で渋滞になっています。会場の体育館は河内長野駅から歩いて徒歩10分程度と非常に近いと思うのですが、河内長野やその周辺に住んでいる人は、公共交通派である私のような例外を除いて車で移動する人がほとんどなので、混むとわかっていてもやはり大渋滞になってしまったようです。

体育館の前に到着しました。すでに多くの人が建物の周りにいます。

こちらで陣太鼓が叩かれており、その音がイズミヤのあたりにも聞こえていました。

会場内は土足厳禁なのでスリッパ持参です。中にはスリッパなしの人や、逆にスリッパと足の間に使い捨てカイロを挟んでいる人など、それぞれの人の体感に応じた対応をされていました。

朝9時5分ごろの様子です。まだ会場内はガラガラですが、土俵では早くも稽古がスタートしています。

拡大しました。黒っぽいまわしを締めているのは幕下以下の力士です。

2階に上がってみました。私は、この後は2階での観覧です。

周りに力士が囲んでいる中、真ん中で稽古が行われています。午前中の稽古の間は、隅の方に報道のカメラマンの姿が見られました。

さて、真下を見るとこのような光景があります。力士同士でタオルを使って首のトレーニングをしています。

やがて白いまわし姿の力士が現れました。十両と幕内の地位にいる関取と呼ばれる力士です。

稽古ということで、順番に力士が花道で列をなして待っています。

しばらくは白いまわしの力士と黒いまわしの力士が混在していましたが、気が付いたら白いまわしの関取だけになっていました。

こちらでストレッチをしている力士がいます。足を広く伸ばしていますが、力士はケガ防止の事もあって股割りなどをしているため、想像以上に体が柔らかいです。

すると、ファンの方々が力士の周りに近づいてきました。「巡業なのでファンとの触れ合いを重視したい」と、昨日松ヶ根親方も言っておられました。その言葉通り、この日の巡業は、このようなファンと力士との触れ合いの場面が数多く見られました。

このように、赤ちゃんを抱いてもらっての記念撮影を行っています。これは力士に赤ちゃんを抱いてもらうと健康で丈夫に育つという言い伝えがあるからです。

サインを求めるファンの皆さんがいました。力士は各巡業会場でも同じようなことをしているため対応が素早く、サインもあっという間に書いてしまいます。

凄いですね。サインを求める人と写真を撮る人で大にぎわいです。

また、2階の椅子席のお客さんも、応援のためにいろいろ準備してきていました。

稽古の方を見ると、最初とは違う稽古に変わっていました。周りに力士が囲まなくなりました。

巡業でも稽古の方はスポーツ紙系の報道で紹介されることも多いので、お客さんに見られているとはいえ、真剣に稽古をしていると考えられます。

それでもこのように、土俵の外では力士たちがリラックスしている雰囲気があるのが巡業ならではですね。

稽古が終わると、子ども力士が現れました。「力士ふれあい会」というタイトルがついています。

広報かわちながので、市内在住の子どもたちに回し着用体験と記念撮影を20人限定で募集していましたが、その子どもたちのようです。

小人のような子どもと、大きな力士との体格の差があまりにも違いますね。

少し大きな子もチャレンジしています。

動画も撮りました。

最後は、こんなことして、みんなで押し出すということもやっていました。

そして記念撮影です。やはり体格の差が違いすぎます。でもこの中から将来の力士が誕生するかもしれません。

子どもたちが会場を後にすると、ここから40分余り休憩時間となりました。ちなみにお客さんは河内長野市外からの相撲ファンも一定数いると思われるのですが、それ以上に河内長野市内の人が多い気がしました。特に親孝行ということででチケットを取った人が結構多くいらっしゃるのかなと思ったのです。中には車いすで点滴をつけているご高齢の方を見かけました。また逆にお孫さんと一緒に観戦しようとしている方の姿もありました。これは地元河内長野でこの日を楽しみにしていた市民の方々が多かったのではと想像します。

この間を利用して、トイレと会場内の様子を見ます。トイレは男女とも行列がすごく、特に女性の方が大行列でした。

また事前に予約したお弁当セットなどの引換所があります。

少し覗いてみました。

朝の間は力士との握手会もありました。

またタマリ席やペア升席の方向けの座椅子レンタルのコーナーもあります。

そして座布団、さらにスリッパ、パンフレットやカレンダーも販売していました。

会計の場所も大人気です。

時間になりましたので取組が始まりました。序二段、三段目、幕下の順に行われます。

番付が上がると力士の体格も立派になっているのがわかります。

ここからは巡業だからこそみられるプログラムです。最初は髪結い実演で、一山本関がモデルとなり、ちょんまげから大銀杏を結うまでの様子を解説付きで紹介します。

動画にも少し撮影しました。

その次は相撲甚句(すもうじんく)です。これは大相撲の花相撲や巡業などで披露される七五調の囃子歌(邦楽)とのこと。

少しだけですが動画を撮りました。詳しくは一般社団法人相撲甚句会(外部リンク)で説明があります。

気が付けば会場が満員になりました。河内長野に引っ越しをして間もなく4年、これだけの大人数を一度に河内長野で見たのは、市内の全だんじりが市役所に集結した市制70周年記念に匹敵する規模か、それ以上かも知れません。

次は初切(しょっきり)です。相撲の禁じ手や珍しい決まり手を、コントのようにわかりやすく説明するものです。

詳しくは、日本相撲協会の巡業の一日(外部リンク)で紹介されています。それによると、江戸時代より行われているそうで、初切の「初」は「始め」、「切」は「終わり」の意味があるとのこと。

最後はなぜか行司さんに投げられてしまいました。

この後は櫓太鼓打分です。これも日本相撲協会の巡業の1日で紹介されていますが、寄せ太鼓、一番太鼓、はね太鼓と言った種類があるとのこと。

こちらも、動画撮影しました。

この後は土俵入りです。十両と幕内力士の混成メンバーなので、「関取土俵入り」とアナウンスされました。最初は東方からです。

本場所ではありえないようなシーンがあります。赤ちゃんを抱いたまま入場していました。

次に西方の力士が入ってきます。

こちらでは、土俵の右側で力士同士が何か会話をしています。こういうのも巡業らしいですね。

そして横綱照ノ富士関の土俵入りです。

やはり横綱は貫禄が違いますね。

土俵入りの一部を動画撮影しました。

このあとは、西野市長のあいさつです。西野市長は満員御礼の会場を感謝しながら来年以降も河内長野で巡業をしてほしいと述べました。また河内長野以外のところから来場した方にむけて、河内長野のすばらしさをアピールされていました。

市長が着ているジャケットの下にピンク色が見えますが、もしかしたら大阪府出身の力士、宇良関の回しをイメージしたのかもしれません。

この後はいよいよ関取の取組がスタートしました。

取組が終わると、少しでもふれあいの機会を設けようと観客の前を通って帰っていきます。

そして懸賞です。本場所のように巡業でも懸賞があり、勝った力士は懸賞金がいただけます。

このように勝ち名乗りを受けるときに懸賞金も手にします。

そして、最後の3番を前に「これより三役」が行われました。

本場所では千秋楽の日に見られるものですが、河内長野場所は1日だけなので、行なわれるわけですね。

最後から三番目です。東方が宇良関で、西方が大栄翔関です。

「宇良」と書かれた応援タオルを掲げているファンが間近にいました。

また大栄翔関のほうは、取組が終わってからサインをしている様子が見られました。

最後から二番目は、東方が若元春関で、西方が最近大関になった大の里関。

そして最後は、東方が琴櫻関で、西方が豊昇龍関と大関同士の対決でした。

最後なので動画で取組を撮影しました。

すべての取組が終わると弓取式です。この段階で帰りを急ぐお客さんの姿がありました。これは本場所も巡業も同じですね。

しかし、混雑したとしてもやはり弓取式までしっかり見ておきたいですね。

弓取式の力士もお客さんとの触れ合いを行っていました。

こうして、大相撲河内長野場所は無事に終わりました。一斉に会場を後にするのですごい人が出口に行きます。そのため正面からスタートして、西、向正面、東という順番に出場制限をしていました。

トイレが少なくて特に女性の行列が長い、タマリ席や升席の床が体育館の地べたのため冷たいといった声や駐車場から車を出すのに時間がかかったといった今後の課題もあったようですが、無事に初の巡業開催が終わったことは本当によかったです。

会場の外では、キッチンカーや河内長野のお店の出店がありました。

喜一さんの2000円の弁当やアリスさん、ソンリーサさんなど、河内長野でおなじみの店が出ていました。加えて豆の蔵元さんの豆もお土産に販売されていました。河内長野以外の相撲ファンも多く来られていたわけですから、地元のお店が出てPRにつながることはよいことですね。私は河内長野に住んでいますが、なぜか喜一さんのお弁当をお土産に買ってしまいました。

また、フードトラックでは温かいうどんを販売していました。

館内で特に2階席は冷えていましたので、温かいうどんが恋しくなり、たこ丸肉うどん980円を購入しました。

こちらです。見た目以上にボリュームがありました。実は、何人もの力士が控室に運ぶ姿を見たのですが、力士が手にしてるためかとても小さいもののように見えました。力士にとっては物足りない量かもしれませんが、私にとっては十分すぎました。

さて、市長も述べられていましたが、来年以降もぜひ巡業河内長野場所を行ってほしいと思い、開催の数日前に美加の台にある赤阪上之山神社に参拝してきました。

なぜ赤阪上之山神社かといえば、神社の拝殿内に昔の相撲番付と力士の絵馬が飾っているからです。

ちょうど2023年の春、大阪で行われる大相撲春場所のタイミングに相撲絵馬と番付の事を取材して「来年以降に河内長野などの南河内で相撲の巡業が行われるかもしれません。もしそうなればいいのに」と参拝したら本当に2024年の冬に大相撲河内長野場所が開催されました。ということで、「2025年以降も継続して行われるように」と参拝したのでした。

赤坂上之山神社

住所:大阪府河内長野市美加の台1丁目25-2

アクセス:南海美加の台駅からバス 上之山神社前バス停より徒歩10分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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