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【河内長野市】そば粉スィーツで大人気のカフェが日曜日で閉店という悲報!天野山金剛寺monzen.

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

残念なことに、明日15日日曜日で、天野山金剛寺の北側にある天野山金剛寺monzen.さんが、いったん営業を終了します。

2023年夏、monzen.から見えるひまわり畑
2023年夏、monzen.から見えるひまわり畑

monzen.さんといえば過去にパフェの取材もしましたし、それ以外に何度か取り上げさせていただきました。最も印象的なのは、店内から見えた夏のひまわり畑がとても綺麗だったことです。

2021年秋にご紹介したシャインマスカットと和梨のパフェ
2021年秋にご紹介したシャインマスカットと和梨のパフェ

いろんなメディアに河内長野のおしゃれカフェの代表として紹介されていたほど、とても人気のあったお店だったので、今回の閉店のお話は驚きしかありませんでした。それにはどんな理由があるのか、とても気になりました。

しかしよくよく事情を伺ってみると、閉店と言ってもこれまで運営していた蕎菓堂(きょうかどう)さんが降りるということで、店自体がなくなるわけではありません。では店が残って運営者が変わるとはどういうことでしょう?

公共的な施設では指定管理者制度というものが採用されています。これは民間企業が公的施設の管理者となり、契約期間中に代行して運営するもので、公的機関に民間のノウハウやアイデアが生かされるため、施設の活性化につながります。

例えば、先日イルミネーションがスタートした寺ヶ池公園も今年から新しい指定管理者になりましたし、大阪府立花の文化園も昨年から新しい指定管理者になってからいろいろなことにチャレンジしています。先日頂いた便りでは、本日と明日の2日間、クリスマスマーケット雑貨村というイベント行い、さらにサンタクロースも登場するとのこと。

花の文化園のイベント情報
花の文化園のイベント情報

公的な指定管理者とは違いますが民間の施設でも似たようなことがあり、店舗の運営者が定期的に交代するようなパターンがあります。つまりmonzen.さんも運営者が変わるだけで店自体は存続するのです。

現在の運営者である蕎菓堂さんのオーナーパティシエ、中野陽子さんは、実は南花台にある手打ちそばの麺坊万作さんの奥様です。そのためそば粉を使ったスイーツ、オリジナルのあふれるお菓子がとても人気商品でした。さてそんな現運営者さんが運営を開始してからの思いと運営から退く理由を、次のように語っています。

現在のmonzen.(カフェ)の営業形態を、年内最終営業日をもって終了させていただくことになりました。

300年の歴史ある天野山金剛寺境内に位置する自然豊かな建物 monzen.で、四季を感じながら、ご参拝の方を始め沢山の方に 『たゆたう時を愉しむ』 時間の提供をと、金剛寺さまからmonzen.(建物)プロデュースのお話をいただいてから、ロゴの決定やキッチンの設計などで動き始めたのは、今から3年前になります。
そして2021年3月3日に休憩所としてopen。全てが手探りの状態で、スタートしました。

管理者としての役目を終える決断をしたのは、家業との兼ね合いがあり、遠方から来てくださるお客様が増えているにもかかわらず、営業時間の延長や休日のイベント開催の対応ができず、さらなる発展に限界を感じるようになったからです。
monzen.を立ち上げからここまでで一旦私の役目は終わり。
心苦しいのですが、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

そして、明日12月15日日曜日をもって現運営者、蕎菓堂さんのmonzen.さんはいったん閉店するとのこと。現運営者の営業が間もなく終わるということなので、最後にと昨日13日にmonzen.さんを訪問しました。

天野山金剛寺境内の紅葉は、まだまだ見頃です。画像は昨日撮影したもの。今年は3週間ほど遅いものの、急に冷えこんだために今年の紅葉は例年以上にとても美しいとのこと。

今年の春に撮影
今年の春に撮影

ちなみに蕎菓堂さんも1・2月は休んでいたことから、新しい運営者さんが営業を開始するのは、おそらく3月以降からになる見込みです。新しい運営者さんがmonzen.さんの営業を再開するころ、天野山金剛寺の枝垂れ桜が見ごろになっているかもしれませんね。

さて、寒い時には温かいドリンクが恋しくなりますね。定番のブレンドコーヒーのほかレモングラス&ジンジャーなども温まりそうです。ということで中に入ってみました。

店内の様子です。北欧家具がとても素敵です。

来年以降はどうなるのでしょうか?現時点ではまだわかりません。

天井にぶら下がっているヒンメリ、これがフィンランドの伝統的装飾品であることを教えてくれたのは蕎菓堂さんでした。作家さんを招いて、店内でこのヒンメリやお花のワークショップもされていましたね。

ヒンメリは、改めて見ても美しいですね。

そしてお菓子のコーナーも、今のものについては終わりです。

蕎菓堂さんによれば、閉店後のお菓子の販売については、次の様に対応されるとのこと。引用します。

そば粉の焼き菓子とジャムは、麺坊万作で販売します。
ただアルバイトスタッフはラッピングができないので、紙袋に入れてお渡しすることになります。(事前予約の場合は、ギフトラッピング可)
不定期のクッキー缶販売やチーズテリーヌの受注生産などは、蕎菓堂のInstagramやオンラインショップで発信していきます。

もともとmonzen.さん自体が、天野山金剛寺さんの駐車場併設の休憩所兼トイレとしてできたといういきさつもあるので、トイレ等は従来通りですね。つまり変わるところと変わらないところがあると考えられます。

来年新しい運営になったらどう変化したのか、見比べてみてはいかがでしょう。

こちらが明日までのメニューです。ドリンクのほかミルクぜんざいやケーキがあります。

さて、メニューを見ながら迷いました。

ちょうど居合わせたお客さんが、こちらのアールグレイのチーズテリーヌ(蕎麦)450円を注文しているのを見てしまいました。そこでたまらず、私も注文してしまいました。

注文してから奥のテーブルに腰掛けました。

かつてひまわり畑を眺めたところです。今は冬なので何もありませんが、おそらく来年もひまわりが咲くものと推測されます。その時には新しい運営者さんによって新しいmonzen.さんになっていることでしょう。

ブレンドコーヒー450円が登場しました。横には気になったアールグレイのチーズテリーヌ(蕎麦)です。ちなみにケーキはスタッフの方が半分にしてくれました。

ケーキの味わいはさっぱりしていて、レモンの香りがほのかに広がっており、かつとても滑らかな味わい。コーヒーとの相性もばっちりで、美味しくいただきました。

こちらはレモングラス&ジンジャーティー400円です。寒いときには最適ですね。飲んだ後に背中のほうからポカポカしてきました。

ということで、次のバスの時間までゆっくりと過ごさせていただきました。

さて、窓から見えるのは天野街道です。天野街道は天野山金剛寺から北上し、下里を経由して狭山の陶器山の北側、岩室・今熊付近で西高野街道と合流する道です。現在の運営者である蕎菓堂さんが、最後の営業を終えた日、この街道からmonzen.さんを後にするのかなと勝手に想像してしまいました。

そして、来年新しい運営者が逆に天野街道からmonzen.さんに来られ、新しいお店として運営されるのかなと。帰り際にそんなことを思い浮かべました。

ということで、現運営者があと2日で変わるmonzen.さんをご紹介しました。営業そのものは新しい運営者さんになりますが、現体制は明日の15日日曜日までなので、最後にと思われる方は急いで足を運んでみましょう。

最後に「またどこかでお会いましょう」と、3年前の開店以来担当されていたスタッフの方が手を振ってくださいました。

天野山金剛寺monzen.(運営:蕎菓堂)

住所:大阪府河内長野市973

営業時間:13:00~17:00(14日、15日両日とも)
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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