鉄筋コンクリートに被害も!雑草に塩はダメ。ゼッタイ。
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。
食べ物を利用する防虫剤は有機栽培に使えるし環境にも優しいイメージがあります。
例えばお酢で野菜の防虫スプレーを作ったりしませんか?
お酢の防虫スプレーは庭がお寿司屋さんみたいな匂いになってしまいます。
だけど確かに環境にはやさしいと言えるでしょう。
その流れかどうか雑草処理に塩を使う人がいます。
これはダメ、絶対にやってはいけません。
食用になるものすべてが環境に影響を与えないわけではないのです。
雑草? もうそんな小さな話じゃない
結論から言うと塩で雑草は枯れます。
撒く塩の量にもよりますが数年は雑草が生えてこない。
ここだけ聞くと理想の除草剤のようですが絶対に塩をまいてはダメ。
もう雑草どうこうの話ではないのです。
撒いた塩は徐々に地中で広がり、様々な影響をもたらします。
下の写真のような場所の雑草、塩を撒きがちです。
でもダメ。ゼッタイ。
鉄筋コンクリートの鉄部分に被害
私が実際に聞いたのは塀際の雑草処理に塩を撒いた例。
塀はよくある鉄筋コンクリート造でした。
鉄筋はむき出しで埋められているわけではありません。
決められた通り配筋して施工されています。ですが経年劣化により亀裂が入ります。
そこに水に溶け込んだ塩分が入り込み、鉄筋の錆が加速しました。
壁の表面に錆が浮き出で、その後表面のコンクリートが剥がれて鉄筋が露出。
これでは地震に耐えられないため補修工事が必要となってしまいました。
この塩による影響は、コンクリートブロック塀の場合もっと顕著に出るそうです。
コンクリートブロック塀はただでさえ耐震強度が低いとされています。
撒いた塩が原因でより耐震強度を下げてしまうことになりかねません。
インフラ整備に影響も
一度土に混じった塩は雨の水分に溶け、広範囲に広がり地中に滞留します。
想定される濃度をはるかに上回る塩分が、そのとき埋めてある上下水管にどんな影響を与えるのかは全く予想できません。
実際に塩を撒いた周辺の雨水枡の鉄蓋は、錆びて劣化が始まっていました。
公園の遊具に注意
除草剤の有毒性を心配して公園の除草に塩を使う例も見受けられます。
小さな公園は市役所などでなく自治会が管理している場合が多く、塩害に対する危機感が低いのです。
公園には子どもが遊ぶ鉄製の遊具があります。
遊具は濃い塩分に晒されることは想定していません。
そしてカラフルに塗装されているのでパイプの内部で腐食が進んでいてもなかなか素人にはわからないのです。
東日本大震災後の塩害
東日本大震災の後、津波で受けた塩害からどうやって農地を回復させるのかが問題になりました。
塩分を吸収する作用がある菜の花。
菜の花を利用して農地を除塩するニュースを記憶しておられる方もいると思います。
当時は除草に塩を利用する悪影響がよく話題になりました。
けれどいつの間にか忘れられてしまうのです。
塩害と雑草処理はなかなか結びつきません。
目の前の雑草をどうにかしたいという気持ちが先走ってしまうからです。
ちょっとネットで検索
私は何か新しいことを思いついたら、それをやることで人に迷惑をかけるかどうかをネットで検索しています。
「すごい匂いが出る」とか「蠅が大発生」とか、事前に調べて良かった!ってことが多々あります。
塩の雑草処理もちょっと調べると情報が出てきます。
自分も困るしご近所にも迷惑をかけます。土中に境界線はないのです。
「悪気はなかった」が通用するのは子どもだけ。
塩の雑草処理に関しては被害がシャレになりません。
雑草が枯れる枯れないはもう関係ない!
絶対にやめておきましょう。
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