【有毒植物】間違うと事件に。庭の毒草でおきる食中毒を考えよう
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。
前回はエディブルフラワーについてお伝えしました。
食用にできる花は身近にたくさんありますが、それ以上に気を付けないといけないのは有毒植物、毒草です。
毒を持った植物は多いのに私たちにはその知識がありません。
また知識として持っていても実際は分かっていない場合もあります。
今回ご紹介するのは分かったつもりで実は分かっていなかった食中毒です。
水仙とニラ
食中毒の定番中の定番。
私は愚かにも水仙の食中毒ニュースを見るたびに「いや、見たらわかるでしょ」と思っていました。
なので実際に実物を比較させようとニラを買ってきました。
水仙は種類が多いのですが、葉はどれも似た感じです。
ニラとよく間違えられるのはどこにでも生えている日本水仙が考えられます。
我が家にも日本水仙は植えた覚えがないのに咲いています。
日本水仙は多くの庭や公園に自生しています。
球根性オキザリス程ではありませんが、なぜこんなところに咲いているのかと思う場所で花を見かけます。
その日本水仙の葉がこちらです。
比べてみましょう!
そっくりですよね。私もびっくりしました。
実は最初、実際並べてみて相違点をお伝えしようと思っていました。
でも相違点がないのです。
園芸歴も料理歴も長い私。
それでもいざ並べてみたら全く区別がつかないのです。
「水仙の食中毒は不注意な人が起こすミス」
この認識は私の思い上がりだった。
ちょっとゾッとしました。
この後でニラは食事に使うつもりだったので、混ざるのが怖くてまとめてあるゴム紐を解くことができませんでした。
匂いではわからない
見た目でわからなくても匂いでわかるでしょう?
そう思う方も多いと思います。
でもそれが違うのです。
ニラと水仙の食中毒の記事をよく読むと「ニラに水仙が混ざっていたために起きた」ものがほとんどだとわかりました。
私も実際一本一本匂いを確認したのですが、ニラが混ざると全部ニラの匂いがする気がする。
手にニラの匂いがつくし、鼻も効かなくなってくる。
100%水仙の束をニラと間違うことはなくても、ニラと水仙が混ざった束から水仙を選り分けるのは不可能。
素人では絶対に無理だと思いました。
花は一年中咲いているわけではない
いくら何でも花が咲いていればニラと水仙は間違えません。
水仙は品種がとても多いのですが、ほぼすべてが毒を持っています。
花の咲く時期は短かく、葉はまっすぐで特徴がありません。
原種水仙などは鳥が種を運んで根付いても、最初の数年は気が付きません。
花が咲いて初めて「これ水仙?」となるのです。
花は可憐なのでつい植えたままにしてしまいます。
恐ろしいことにニラも勝手に生えてくるのです。
種を鳥が運んでいつの間にか庭に自生し、どんどん増えていきます。
都会の河原や空き地でも食用のニラはたくさん生えています。
いわゆる「野良ニラ」です。
雑草感覚でどんどん増えるので、空き地から移植して家庭菜園で育てている方も多いのす。
どんな場合におきるのか
ニラと水仙のニュースを読んでいて気が付いたことがあります。
この食中毒は高齢者のお宅に多いのですが、ネット調べて自生するニラを移植して育てている人にも起きている。
高齢者のお宅の場合は、それなりの知識はあるのに判断力が鈍って起こってしまったのでしょう。
普段は見分けて摘んでおられたでしょうが、外が暗かったり雨だったりしたのかもしれません。
少しのミスが食中毒につながったのだと思われます。
ただそこらの自生植物を食用にするのは話が違ってきます。
ネットのみの知識で行動するのは本当に危険、ちゃんと知識のある人に判断して貰いましょう。
先ほども書きましたが、両方が混ざってしまうと見分けるのは素人では無理です。
ニラもあちこちに生えていますがニラだけが固まって生えているとは限りません。
鳥や虫が種を運ぶ植物を舐めてはいけないのです。
- 家庭菜園をやるなら近辺にニラと水仙は絶対共存させない。
- 自分の判断で自生のニラを食用にしたり移植して育てない。
- 絶対の保証がない限りニラは他人に上げない貰わない。
上記の最初の2つは最低限徹底しましょう。
また心苦しいのですが3つめも重要です。
自分は大丈夫ではダメ
うちは大丈夫と思っていても、BBQやキャンプで分担して作った料理を食べる機会が増えるシーズンがやってきます。
お呼ばれしておばあちゃんが作ってくれた食事を頂く機会も増えるはず。
いざ食卓について食べないという選択肢は取り辛いものです。
私は食中毒や皮膚のかぶれ原因となる植物のことを普段から話題に出すようにしています。
知ってるようでわかっていない毒性のある植物。
これからもお知らせしていこうと思います。
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