庭の終活「庭じまい」を始めよう。40代から着手すべき理由とは?
こんにちは、園芸愛好家でFPのグロ子です。
新年度のバタバタが落ち着き、GWはライフプランを考える最適の時期です。
40代以上の方は長期休暇で久しぶりに親に合い、歳をとったなぁと感じませんでしたか?家にいる時間が長く、自分の身の回りの断捨離について考えた方もおられるでしょう。
庭じまいとは庭やベランダの終活。
とても大切な断捨離の一つですが、ガーデニング好きは後手に回りがち。植物に愛着があるがゆえ、タイミングを逃してしまいます。
庭やベランダは住居エリアの延長です。
ガーデニングを長く楽しむために、そして将来自宅をゴミ屋敷にしないために。
40代から庭じまいを考えていきましょう。
具体的な例を挙げて説明していきます。
将来のリフォームやバリアフリーを意識しておこう
親の家をリフォームしたい。
広さは十分でリフォーム代も予算内なのに、庭木や庭石を処分する費用が予想以上。捻出に苦労し、工期も遅れてしまった。
これは増築リフォームあるあるのよく聞く話です。
庭を大切にしてこられ、庭木はもはや人生の一部という気持ちはよくわかりますが、庭木は時期を逃すと素人の手に負えないものになってしまいます。
古い庭木は、根が土管や家の基礎の下に入り込むことも多い。
断腸の思いで抜く決心をしても、素人でどうこうできるものではありません。
費用をかけて専門のプロに依頼する必要がでてきます。
花壇は場所移動も可能ですが、庭木はそうはいかない。花と樹木は根本的に違うものです。
庭を扱いやすくフリーな状態にしておくことは、人生後半の生活を左右する重要なポイントです。
リフォームすれば快適に長く住める家でも、庭じまいが後手に回ったために老後は住み替えなくてはいけない家になってしまうこともあるのです。
移動できない庭木や庭石をどうするのか。
空の重い鉢や古い肥料のような不要な園芸ゴミを溜めていないか。
早いうちからチェックして処分を始めておきましょう。
気軽にリフォームできるという安心感は、人生後半の大きな味方となってくれます。
家売却時に庭木は価値なし。むしろマイナス。
上に書いたようなことを説明しても、絶対に庭じまいを始めない方がおられます。
高齢の方に多いのですが、庭に資産価値があると勘違いされているパターンです。
将来家を売るときに、庭木や庭石にもそれなりの値段がつくと思っておられるのです。
これはもう通常の住宅ではありえません。
庭木が育つほど古い家なら、土地の価値しかないことはもはや常識です。家の新しい買い手がそのままその家住むことはほぼありません。
庭木は抜くこととなるので、結局その撤去費用は家の査定額から引かれてしまいます。
庭木の手入れに毎年10万近い費用をかけている高齢者世帯はめずらしくありません。
家や実家に松の木がある方ならお判りいただけると思います。
垣根ならともかく、庭木にそれだけのコストをかけ続ける値打ちがあるのかどうか。
収入が年金だけとなる前に、庭の維持費の必要性を見直しておきましょう。
ベランダから始まるゴミ屋敷
戸建ては大変ねぇ、と他人事のように思うマンション世帯の方にも注意してほしいことがあります。
ベランダがいつのまにかゴミ置き場になっているお家がとても増えているのです。
大型ゴミや捨て方のわからないゴミは一旦ベランダに移動させがちです。
でもゴミがそのままベランダでホコリまみれになってしまうと、キレイな室内を通過して玄関に持っていくということがどうしても面倒になってしまいます。
仕事に追われるとゴミを捨てる日にスケジュールが確保できないこともあります。マンション住まいでは大型ゴミを下まで持って降りるだけでハードルが高いです。
ガーデニングを楽しんでいたベランダが、いつのまにか不用品置き場になっていませんか?
枯れた鉢植えなどの園芸ゴミはマメに始末し、いつもスッキリしたベランダでガーデニングを楽しみましょう。
なぜ終活を40代から始めるのか?
家やマンションをやっと購入した40代もおられるでしょう。
それでも終活を今から考えてほしい理由は2つあります。
- 世帯の将来無駄になるコストを減らすため
- 親世帯の介護をスムーズに進めるため
1の部分はよく考えておられる方が多いのですが、問題は2の部分です。
終活は毎日の片付けや断捨離の延長です。
40代の親達なら、すべての終活待ったなしの世代のはずです。
親世帯が自身の老後をどう考えているか、自分たちと重ね合わせてぜひ話し合って下さい。いつまでも現役気分の親の場合、自身の老後問題を子に丸投げしてしまう場合もあります。
終活で老後の不安を減らすことができます。
情勢の変化にもいち早く対応が可能となります。
住居を整えておくことは老後のQOLの重要なポイントです。
ガーデニングはプランターを利用すれば高齢になっても家で楽しめる貴重な趣味です。
ガーデニング好きだからこそ、世代のリーダーとして庭じまいを考えていきましょう。