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鉄則!夏の屋外作業は優先順位を決めてから。

グロ子園芸愛好家 / FPライター

こんにちは、園芸愛好家でFPのグロ子です。

昨年の夏は異常に暑かった。
2023年は、1898年の気象統計開始以降でもっとも気温が高い夏となりました。
そして今年も猛暑になると予想されています。

この地球規模の気温上昇が、予想を超えて多方面に様々な影響を与えています。

まず小規模農家の、廃業もしくは夏野菜からの撤退が増えた。
設備が整わず、高齢者が支えている小規模農家においては、夏の農作業は命がけとなっています。
気をつけていても熱中症をおこしてしまった。
そんなケースをいくつも耳にしました。

屋外作業はプロでさえ体調の見極めが難しい。
我々素人は素人であることを肝に銘じ、まずはルールを決めましょう。

まずは自分を最優先

今日はここまでやってしまいたい。
その発想が危険です。
自分の体調を正しく把握していないのに、気持ちだけ先走っています。

収穫すべき野菜があろうが、高価な花が直射日光で萎れかかっていようが、絶対的に最優先しなくてはいけないのは自分です。

「気温の限度」と「合計作業時間」を決め、どちらかがそこに達したら撤退する

両方ではなく片方。これを鉄則としましょう。

梅雨時期に優先順位を見極める

夏野菜や夏の花は春から植えます。
花ならもともとそこにあった宿根草もあります。
梅雨頃からどんどん成長し、こちらとしても期待で胸がふくらみます。

猛暑の中では毎日の水やりが必要となります。
最高気温が40度超えの毎日では、仕事と家事をこなすだけで精一杯です。
私は梅雨の間にざっとした植物の優先順位を決めています。

  1. すでにこの時点で元気がない
  2. ウイルス病、害虫に弱い
  3. 水切れ、直射日光に弱い

私はこの3点を考え、真夏に持て余してそうなものは早めに処分してしまいます。

自分で植えて置いて勝手だなとしみじみ思います。
でもこれをやっておかないと、夏中手入れの行き届かない枯れた庭を眺め、悶々とストレスを溜める羽目になります。
最優先すべきは自分なのです。

枯れるもんは枯れる

去年の夏はそれでもいろいろな野菜や花が枯れました。
ベテランガーデナーがあらゆる手を尽くしても、枯れていく植物を止めることはできませんでした。
植物にはそれぞれに合った成長適温があるのです。
想定外に気温が上がったら枯れる。
当たり前だし、しょうがないんです。

生活エリアと密接している庭やベランダは気温以上に温度が上がります。
同じ地域の公園では咲いている花なのに、庭やベランダでは育たないこともあります。

夏に野菜や花が枯れるのはしょうがない。
もうそう思っておきましょう。
その代わり冬は暖かいのです。
いままで冬越し出来ないとされてきた夏野菜や花が2年目をむかえているおうちも多いはずです。
肝心なのは自分が健康に夏を乗り切ることです。

園芸愛好家 / FPライター

花、野菜、盆栽、コンポスト、ありとあらゆる植物系お稽古事をやり尽くした園芸歴30年のFPライターです。私の強みは自分で実際に経験した幅広い園芸ネタ。FPとしてコスパよく園芸を楽しむコツもお伝えします。コキア友の会代表(会員私だけ)

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