【ガーデニング】植えるな危険!球根性オキザリスは地植え厳禁
こんにちは!ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。
園芸界でも個人間取引、Consumer to Consumer は活発です。
リスクもあるとは思いますが自己責任で楽しめばよろしいんじゃないでしょうか?と他人事としてきた私ですが、どうも見過ごせないこともあります。
わかってやっているのなら何の問題もありませんが、後が大変ですよ!
私がこう思ったのは、球根性オキザリスの地植えを説明なく勧めていることについてです。
「すぐに増えてくれます」
「とっても丈夫です」
これは嘘ではありません。でも現実はそんなもんじゃありません。
恐ろしい繫殖力を持つ球根性オキザリスを地植えしたらどうなるのか。
うちの庭を見てみましょう。
もうお手上げ。大惨事
オキザリス ブラジリエンシス
百合の周囲に咲いているのは『オキザリス ブラジリエンシス』です。
可愛いピンクの花が咲くのですが、ぎっちり百合を囲い込んで増え続けています。
以前は10本以上百合がありましたが、オキザリスに負けて今年はもう3本しかありません。
でもこの球根性オキザリス、わざわざ植えたものではありません。
何年か前、道の駅で買ったオダマキに球根が紛れていたのです。
みるみるうちに庭中に広がってしまいました。今はもう裏庭にもこの花が咲いています。
左の下の葉が黄色くなっているところを見て下さい。
葉が何枚も重なり合うほどに球根がびっしり地面を覆っています。
オーバーではなく、スコップの先端が差し込めないほどに地表は固まってしまっています。
ここに植えていた宿根草も跡形もなく消えてしまいました。
恐ろしい繫殖力の仕組み
オキザリス ブラジリエンシスを抜いたところです。
葉が数枚の小さな苗に不釣り合いの巨大な根がついています。
この根が大量の水分を溜めこむので、どんなにカラカラ天気が続いても球根性オキザリスは枯れません。
根の上にある肌色の部分が球根。球根は小さなカケラが集まって出来ています。
茎を引っ張って抜くと根っこは取れても球根は小さく分裂して地中に残ります。
そしてそこからまた葉と根が生長するのです。
それだけでも十分恐ろしいのに球根性オキザリスは種類によってはイチゴのようなランナーを伸ばします。
当然ランナーの先には球根が出来ます。
上の写真のような葉が数枚の小さな苗でも、葉の数の倍以上のランナーが出ています。
葉が小さく貧弱でも根が大きいので繫殖力は強い。
分裂する球根とランナーでみるみるうちに増えていきます。
雑草化する球根性オキザリスたち
オキザリスは850種もあり、すべてのオキザリスが異常な繫殖力を持つわけではありません。
ウチの庭で雑草化してしまった球根性オキザリスは上記の『オキザリス ブラジリエンシス』の他にも数種あります。
オキザリス スプリングチャーム
ピンク、白、紫、黄の大きな花が咲いて可愛いのですが、コンクリや石の隙間に入り込んで増えていきます。
オキザリス セルヌア
鮮やかな黄色の花が咲きますが、貴重な宿根草がコイツの巨大な根でどれだけ枯れたか…
グランドカバーにも向かない
それだけ繁殖力があるのならグランドカバーにいいかしらと思う方もおられるでしょう。
すぐに地面いっぱいに広がることは保証しますが、繁殖し過ぎて花は数年で咲かなくなります。
そしてその土には細かい球根がたくさん混ざってしまっています。
造園のプロによると、一度薬品を散布しないと次の植物を植えられない土になってしまうそうです。
まずは鉢植えで楽しもう
全部の球根性オキザリスが尋常でない繫殖力を持つわけではありません。
園芸種の普通のオキザリスもあります。
園芸店で苗として売っている球根性オキザリスは、ほぼ園芸種の通常の増え方をするものです。
個人間取引の場合お互いの認識が食い違っていたり、育てたら違う品種のものだったりなどということがあります。
それもまた楽しさの一つではありますが、球根性オキザリスの場合は地植えを勧められてもとりあえず鉢植えで楽しむべきでしょう。
安易に地植えすると庭中が侵食されて、取り返しがつきません。
植えるな危険!球根性オキザリスの地植え厳禁
球根性オキザリスの地植えは人生の残りを草抜きに捧げるくらいの覚悟を決めてから実行してください。
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