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「トラウト&大谷」と「ジャッジ&スタントン」のアベック本塁打。合計の飛距離はどちらが上だった!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Apr 2, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月2日、ヤンキー・スタジアムでは、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジジャンカルロ・スタントンが、3回裏にホームランを打った。

 同じ日、オークランド・コロシアムでは、ロサンゼルス・エンジェルスのマイク・トラウト大谷翔平が、5回表にホームランを打った。

 ジャッジとスタントンのホームランの間には、アンソニー・リゾーがシングル・ヒットを打っている。トラウトと大谷は、2者連続ホームランだ。

 スタットキャストによると、それぞれのホームランの推定飛距離は、ジャッジが392フィート(約119.5m)、スタントンが485フィート(約147.8m)、トラウトが434フィート(約132.3m)、大谷は447フィート(約136.2m)。この4本のなかでは、スタントンのホームランが最長だが、2本の合計は、トラウトと大谷がジャッジとスタントンを凌ぐ。ジャッジとスタントンの計877フィート(約267.3m)に対し、トラウトと大谷は計881フィート(約268.5m)だ。

 どちらの2人も、2018年からチームメイトとしてプレーしている。トラウトと大谷のアベック本塁打――同じ試合でどちらもホームラン。同じイニングとは限らない――は23試合目。ジャッジとスタントンは27試合目。ポストシーズンを含めると、31試合となる。エンジェルスのポストシーズン進出は、2014年が最後だ。

 昨シーズン、ジャッジとスタントンは、2人合わせて93本のホームラン(62本と31本)を打った。トラウトと大谷は、計74本(40本と34本)だった。

 チームメイト2人の合計が最も多かったのは、ジャッジとスタントンではなく、ジャッジとリゾーの計94本だ。ヤンキースの場合、ジャッジの本数が多いので、計70本以上となる2人は、他に何パターンかある。例えば、アーロン・ヒックスは一桁の8本塁打だが、ジャッジとヒックスの合計は70本だ。

 ナ・リーグで計70本以上は2組。フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーリース・ホスキンスが計76本(46本と30本)、アトランタ・ブレーブスのオースティン・ライリーマット・オルソンは計72本(38本と34本)を記録した。この4人のうち、ホスキンスは、今シーズンが全休となる見込みだ。それについては、「昨年30本塁打&ポストシーズン6本塁打の一塁手が開幕直前にシーズン全休となる。代役の候補は…」で書いた。

 なお、トラウトと大谷は、どちらも4月2日のホームランがシーズン1本目。ジャッジとスタントンは、ともに2本目だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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