そんなのアリ?内定者が語ったウェブテスト対策の具体的方法とは
就活が開始すると、エントリー時やエントリーの次の段階で「ウェブテスト」を課される事がよくあります。
企業にとっては学生を定量的に評価するためのツールであり、一方で学生にとってはエントリーシートと並んで就活序盤の鬼門となるのがウェブテスト。
今回は、内定者に「どうやってウェブテスト対策をしたか」と聞いて回った中で興味深かった話をいくつかご紹介したいと思います。
問題例と解答例を収集する
ある内定者が語った対策法、それは「とにかく多くの問題例と解答例を集める」という事でした。
ウェブテストにもいくつか種類がありますが問題のパターンは限られており、問題が使いまわしされる事もあります。
複数企業を受けていると、「この問題、他の企業でも解いたことが…」という場面に出遭うことも多いのです。
「インターンシップにたくさんエントリーをして、問題を解かずにひたすら写真に収める」…という攻略法(?)もあるようです。
本選考で実際に同じ問題が出て来ることがあり、対策が功を奏したそうです。
それはアリなのか…と感じる部分もありますが、その方法を思いつくだけ頭の良い学生だとも言えるかもしれません。
周囲の友達やゼミの先輩などと協力して「過去問」を入手する事もあるとか。どことなく大学の定期試験対策を連想しますね。
もちろん実際の試験中に解答例を見ることは不正になってしまいますが、「事前に解答を集めておいて覚えることは不正ではない」という考えから、一部ではそういった対策が行われているようです。
電卓を使っての計算に慣れる
自宅でのウェブテストの場合、電卓の使用ができることもあります。
(テストセンターや企業内での筆記試験では多くの場合、電卓は使用できません。使えるケースもあるかもしれませんが、企業の指示に従いましょう。)
ウェブテストは時間との勝負です。
計算にもたついたり、暗算で間違うくらいなら電卓を使った方がいいでしょう。
しかし、普段から電卓を使い慣れていないとスピーディに計算することができません。
「だから、電卓を使えるウェブテストに備えて電卓を使う練習をした」…という内定者もいらっしゃいました。
どうせなら素早く電卓を使える方が有利なのは間違いないでしょう。
友達と解く(アウト)
中には、友人と同時に同じ場でウェブテストを受けたという方もいらっしゃいました。
とはいえ、これはさすがにアウトなのでは…と思われます。
ウェブテストは場所や時間の制約がなく、監督役もいないので「協力」しようと思えば出来てしまうのも事実。
残念なことに「webテストは友人と一緒にやるべし」と堂々と推奨している就活サイトも存在します。
「ウェブテストは所詮足切りでしかない。人脈を駆使して対策ができるならそれはそれで能力があるということだ」と開き直ったアドバイスをする方もいらっしゃるようです。
しかし実際、「後日に紙の筆記試験があり、ウェブテストと得点の乖離があったため不正を疑われてしまった」という方もいらっしゃいます。
自分自身がテストに解答できるようになっておかなければ、リスクのある行為だと言えるでしょう。
真っ当に対策している学生が多数派
「興味深かった話」の紹介だったのでやや極端な事例になってしまいましたが、本を買って勉強したという方、早期からウェブテストのある企業を受けて場数を踏むようにした…など、真っ当に対策されている方が多数派であった事は申し添えておきます。
(なお、著者自身も自分が就活した時は普通に対策本を読んで1〜2度予習してからウェブテストを受けていました。)
一方で、そういった手法で選考突破しているライバルもいるという事は意識に入れておいた方がいいかもしれません。
「ウェブテスト」の段階では足切りレベルの選考しか行われない事も多いですが、ウェブテストの結果によって学歴のハンデを覆したという方もいらっしゃいます。
エントリーシートなどとは異なり「定量的に評価してもらえる」数少ない指標です。まずは面接まで進めるよう抜かりなく対策しておきましょう。