Yahoo!ニュース

意外と知らないたんぱく質を知ろう【その1】。2つのたんぱく質の特徴

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

「たんぱく質」と言うと肉や魚でしょ?と思う人が多いと思います。実はたんぱく質は大まかに分けると動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の2種に分けられます。今回は2つのたんぱく質の違いと主に含まれている食品について簡単にご紹介します。

人の体は60〜70%が『水分』でできていて、その次に体の多くを占めるものが『たんぱく質』と言われています。そのため、たんぱく質を食品から摂取することが重要です。筋肉、皮膚、臓器など、私たちの体を構成するものの大部分はたんぱく質からできています。

1.動物性たんぱく質:肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品。動物性たんぱく質には、体で形成できない必須アミノ酸が9種類含まれています。体内でのたんぱく質の吸収率は動物性たんぱく質の方が高いのが特徴です。また消化・吸収が速く、筋肉に再生するための栄養を補給できます。動物性たんぱく質は、少量でもたんぱく質の含有量が多く手軽にたんぱく質を摂取できます。

炭水化物は含まれていないものがほとんどなので、糖質を気にする方にはお手軽ですが、脂質が多く含まれているものが多いです。

2.植物性たんぱく質:文字通り植物からとれるたんぱく質で、一番有名な植物性たんぱく質は「大豆」です。大豆以外にも、豆類、穀物、野菜、ナッツ類などにも含まれます。植物性たんぱく質は、脂肪をほとんど含んでいない、または動物性たんぱく質よりも少ないものが多いのが特徴です。低脂肪・低カロリーの食事を食べようとした時には理想的なたんぱく質です。ただし必須アミノ酸の含有量が不足しているものがいくつかあり、消化・吸収もゆっくりです。

また、植物性たんぱく質には「水溶性ビタミン」「食物繊維」を含んでいるものも多く、エネルギーを効率的に生産・活用することができます。植物性たんぱく質には、動物性たんぱく質に比べるとたんぱく質の含有量が少ないものが多いです。また、炭水化物を多く含むものもあり、糖質制限などで糖質を気にする場合には向かないものもあります。

この2つのたんぱく質ですが、どちらを多く取れば良いの?と思うかもしれません。結論から言うと、

1.全て動物性たんぱく質から摂ろうとすると、脂肪を過剰に摂取することにもなる。

2.植物性たんぱく質だけでは、たんぱく質の量が少ない。

ということは、「植物性たんぱく質」と「動物性たんぱく質」の両方を摂取した方が良いということになりますが、どのくらいとればいいの?それは、体内への吸収率、動物性たんぱく質は脂質が多いものがある、低脂肪の植物性たんぱく質の仕組みを考えて、

動物性たんぱく質:植物性たんぱく質=1:1の割合でバランスよくとるのがオススメです。

でも、そんなに植物性たんぱく質を食べられない…という方にはおすすめの食材があります。それは「意外と知らないたんぱく質を知ろう【その2】」でご紹介します。

※すでに食事療法を受けている方は管理栄養士、医師、看護師にご相談ください。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

めぐねこの最近の記事