にじんだ指揮官の人柄。スピアーズ優勝前日の声。【ラグビーのサブスク】
今季のリーグワンでは新たな風が吹いた。
5月20日、東京・国立競技場でのプレーオフ決勝戦。初めてファイナリストとなったクボタスピアーズ船橋・東京ベイが、旧トップリーグ時代から2連覇中の埼玉パナソニックワイルドナイツを17―15で破った。
2016年就任のフラン・ルディケヘッドコーチは言う。
「日本に来て初の決勝。昨日の前日会見をさかのぼってみても、メディアの方の作るムードがよく、皆さんがラグビーをケアしていた。その盛り上げに感謝したい。感情はスペシャルです。クボタの会社側も時間、費用をかけてくれた。選手の家族も犠牲を払うなか、(約)7年間、やってきて、(目標を)達成できた。準決勝(序盤に退場者を出した東京サントリーサンゴリアスに辛勝)の学びを活かした。ベーシックなところをきっちりとやり切った」
ルディケは母国の南アフリカでブルズを率い、国際リーグのスーパーラグビーを2度、制覇。選手との対話とチームワークを重んじ、当初下位に沈んでいたスピアーズを段階的に強化してきた。
毎朝早くクラブハウスへ訪れる勤労意識と相まって、選手からの信頼は厚い。
今度の決勝の前日、ずっと二人三脚でチームを引っ張った立川理道選手と会見。対するワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督、坂手淳史主将が隣席するなか、地に足をつけていた。
地道な積み重ねで頂点に辿り着いた指揮官と主将は、決戦を間近に控えて落ち着いていた。特に主将は、きわめてすっきりとした顔つきだった。
会見中は、ルディケの日本ラグビー界への見立ても聞かれた。
以下、共同会見時の一問一答の一部(編集箇所あり)。
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