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自分を見失わない方法

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

苦しみ、悲しみ、大失敗。そんなとき、自分を見失ってはいけません。どんなときも、あなたらしさを失わない方法をお伝えします。

■自分を見失うとは

人は、長い人生の中で自分を見失うことがあります。茫然(ぼうぜん)自失、前後不覚、自分がわからなくなる、自分が自分でなくなる、正気を失う、そんなときがあります。自分の本来のあり方ではないことをしてしまいます。

すっかり自信を失うこともありますし、言ってはいけないことを言ってしまったり、辞表をたたきつけたり、自殺を考えたり。自暴自棄に陥り、自虐的な行動に走ることもあります。我を忘れて、ギャンブルにのめりこんだり、異性問題で人生を台無しにすることもあるでしょう。

自分を見失うと、突発的で衝動的な行動に走りがちです。自分を見失うと、やる気も地道な努力もできません。うつ状態になることもあります。

本来の自分の優しさ、強さ、冷静さ、信念、理想、自分らしさ。そんなものが、どこかへ吹き飛んでしまうのです。

自分を見失ったまま歩き続ければ、人生の砂漠で迷ったり、がけに落ちたり。後々後悔してもしきれないことにもなってしまいます。

こんなことにならないために、自分を見失わないためには、どうしたら良いのでしょうか。また自分を見失いそうになっている人を、どう支援したらよいのでしょうか。

■どんなに辛いこと、苦しいことがあっても

ドラマのような幸運は訪れないものですが、ドラマのような不運は訪れます。自然災害、病気、リストラ、家族の悩み。辛いこと、苦しいことは次々と起こります。特に大きな困難がやってくることもあります。

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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