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JR石勝線豪雨災害で運休の特急おおぞら号 えきねっとで本来不要の「払戻手数料」請求!?で乗客困惑

鉄道乗蔵鉄道ライター
特急おおぞら号(写真:MaedaAkihiko CC BY-SA 4.0)

 2024年8月31日の豪雨被害でJR北海道の石勝線が寸断され、特急列車や貨物列車の運休が続いている。今回の特急列車の運休では帯広・釧路方面への代行バスの運行がされない異常事態となっていることは記事(JR石勝線寸断!帯広・釧路方面への特急列車の代行輸送なしの異常事態 いったいなぜ!?)で触れたほか、「高速バスなどをお使いください」と言われても、札幌駅前の路上に広範囲で分散して置かれている高速バスのりばが分かりにくい様子についても記事(帯広・釧路への「代行バスなし」JR石勝線寸断 高速バスに乗れと言われても・・・「乗客困惑」の実態)で触れた。

 さらに、今回、運休となった特急おおぞら号のチケットの払い戻しをえきねっとで行う際に、本来は請求されるはずのない払戻手数料を差し引かれたと読者の男性から情報提供をいただいた。男性が予約していったのは9月2日の特急おおぞら11号。このチケットをえきねっとトクだ値40で予約購入していた。石勝線災害により運休が決まった後に、払い戻しの手続きをしたところ手数料320円が差し引かれた状態で手続きが完了したという。なお、チケットは発券前の状態だった。

男性が予約購入した特急おおぞら号(画像:読者提供)
男性が予約購入した特急おおぞら号(画像:読者提供)

運休列車の払い戻しで手数料が差し引かれた(画像:読者提供)
運休列車の払い戻しで手数料が差し引かれた(画像:読者提供)

 こうしたことから、男性はえきねっとの「列車の運休・システムトラブル時のお取り扱い」というページを開いて改めて確認をしたところ、「運休となった区間の特急券と乗車券を全額返金いたします」という記載があったが、「1週間以内に、ご登録のメールアドレスに、払い戻し手続きに関するメールが配信されます」とあり、ここで初めて払い戻し手続きの方法に誤りがあったと分かった。

 男性は、「飛行機の場合、欠航や遅延があった場合、すぐにメールやアプリで連絡が来るが、今回の石勝線の特急列車の運休については、えきねっとから何の連絡もなかった。今回は不安になったのですぐに購入したチケットの払い戻し手続きを行い、本来不要の手数料を支払うことになったが、えきねっと利用者にも列車が災害などで運休した場合には、払い戻し手続きに関する対応を分かりやすく伝えてほしい」と話した。

列車が運休となった場合、1週間以内に払戻手続きに関するメールが送られるそうだが、利用者にとっては分かりにくい(画像:えきねっとより引用)
列車が運休となった場合、1週間以内に払戻手続きに関するメールが送られるそうだが、利用者にとっては分かりにくい(画像:えきねっとより引用)

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。ステッカーやTシャツなど鉄道乗蔵グッズを作りました。

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