【SLD限局性学習症】読み、書き、数字など特定の分野だけが苦手【保育士ママが漫画でわかりやすく解説】
こんにちは。発達と育児の支援サポーター『夢 カナエ』です。
わたしは保育士・幼稚園教諭と介護福祉士の資格を持つ神経発達症(発達障害)の子の親でもあります。
皆さんは、『SLD(限局性学習症)』をご存知でしょうか?
発達障害の一つですが、ADHD(注意欠如多動症)やASD(自閉スペクトラム症)と比べると、なじみが薄いかもしれません。
SLDとは
SLDは、知能の遅れや視力の低下がないにも関わらず、文字の読み書きや、数字の理解など、特定の分野だけがうまくできない状態をいいます。
特定の分野以外は問題がないので、日常の付き合いの中では、わからないこともあります。
SLDの具体例
うちの子が通っていた通級の友達にも、SLDだと思われる子が何人かいました。
例えば、
会話は普通にできるのに、教科書を読むのがとてもぎこちない子
字を読むことはできるのに、書くと鏡文字になる子
国語や社会は得意なのに、数学の大小だけがどうしても分からない子
など、様々なタイプの子がいました。
SLDの症状には個人差が大きいため、通級では一人一人に合わせた支援が行われています。
ちなみに、世界的に有名な俳優の中にも、読字障害(SLDの一種)を公表している人がいます。
彼は文章を読むことが苦手なため、録音してもらった台本を、繰り返し聞いて覚えたそうです。
このように適切な支援を受けることで、大いに才能を発揮する人もいるのです。
特性に合わせた便利なツールやお役立ちグッズを利用しよう!
SLDには、さまざまなタイプがあります。
たとえば視覚過敏が原因で、教科書がうまく読めない子もいます。
教科書の白い紙に反射する光が、まぶしく感じられて、文字が読みにくいのです。
その場合、色のついた下敷きを当てることで、かなり読みやすくなります。
ノートに字を書くときに白い紙がまぶしく感じるときには、色のついたノートを使うと、まぶしさが低減し、字を書きやすくなります。
文章を目で読んで理解することが苦手な人は、タブレットの【教科書読み上げアプリ】を利用すれば、耳から聞いて理解することができます。
整った文字を書くのが苦手な人には、マス目の中にさらに補助線のあるノートが用意されています。
小中学校では、以前に比べてSLDに対する理解が深まっているように感じます。
学校の先生に相談すれば、その子の特性に合わせた最新のツールや、便利グッズを教えてもらえるかもしれませんよ。