ここが違う!「せんべい・おかき・あられ」区別を知って、新米のお菓子をもっと楽しむ食欲の秋!
まだまだお米の陳列棚が物寂しいスーパーもありますが、新米がどんどん市場にでまわりはじめ、お取り寄せやアンテナショップでも定番から王道まで、沢山の銘柄が目に入るようになりましたね。知らない品種と出会うと、ついついその個性や美味しい食べ方を調べたくなる性分です。
さて、お米と申しましても、大きく分けて日本のお米には二種類あるというのは、皆さんご存知ですね?そうです、「うるち米」と「糯米」です。
うるち米は日頃私たちの食卓に登場するお米。そして糯米は言わずもがな、お餅やおこわなど、和菓子とは切っても切れない関係のお米です。
そのふたつを使用する和菓子といえば、米菓。おせんべいにおかき、あられといった毎日のおやつとしても小さなころから馴染み深い和菓子です。そう、米菓も立派な和菓子なのです!和菓子というとあんこやお団子、どら焼き、練り切りなどの上生菓子が連想されますが、米菓も和菓子。
しかし、いずれもお米を使用しているというのはわかっていても、呼び方の違いについて疑問に思ったことはありませんか?大きさ?味?形?
そこで今回は、和菓子ソムリエのわたしがさくっと解説したいと思います!(おせんべいだけに、さくっと…なんて)
[せんべい]
丸形、四角型、醤油、塩とお馴染みのお煎餅。おせんべいと呼ばれるものは、うるち米が原料です。大きさや形に差はなく、揚げても焼いてもうるち米からできているものはお煎餅です。糯米にくらべると膨らみが弱く、歯応えや食べ応えに富んだものが多く見受けられます。
堅焼きせんべいのようにばりばりっとしたたかなものから、一口サイズや薄焼きタイプもありますね。
[おかき]
原料は糯米です。糯米特有の粘り気や伸びが良いため、加熱するとぷくっと膨らみやすく中に空気を含むため、さくさくっとした食感も。旨味もややしっかりとしており、塩味や海老などのシンプルな味付とも相性抜群です。
[あられ]
原料は糯米です。あられとおかきは同じものではありますが、その大きさによって名称がかわります。一般的には5センチ未満のおかきをあられと呼びます。あられの由来は、空から降ってくる「霰」がもととなっているという説が主流であり、理由は製造中の軽やかなぱちぱちという音が霰が降っている時の音、または見た目から、など様々。
桃の節句によく召し上がる雛あられも、甘いポン菓子ではなくしょっぱいあられのふたパターンが販売されていますね。
新米の登場と同時に切り替えるお店もあれば、11月23日(勤労感謝の日)の「新嘗祭」と、新米を神様や宮中に奉納する儀式を終えてからというお店もあります。皆さんのお気に入り、周りのお店はどちらでしょうか?
米菓だけではなく、新米の大福やお団子などもどんどん店頭に並び始めるこの季節。普段和菓子は積極的に手に取らないという方も、ちらりとお店や和菓子コーナーを覗いてみませんか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
<瑞花・銀座店>
公式サイト(外部リンク)
東京都中央区銀座7-8-15
03-3573-1466
平日 11時~20時
土日祝 10時~19時
不定休