JR函館本線蘭越駅はキハ201系快速「ニセコライナー」朝の始発駅!
キハ201系気動車は、JR北海道の731系電車と連結して協調運転可能な電車同等の性能を持つ高性能ディーゼルカー。以前の記事で倶知安駅から2編成の朝が始まり、小樽駅で普通列車1本が731系電車と連結し札幌へ向かう事をお伝えしました。
倶知安駅5:38発蘭越駅行の回送に触れましたが、蘭越駅での状況は書いていません。今回は自家用車を使い、快速ニセコライナー札幌行の蘭越始発を追ってみました。
なおキハ201系気動車蘭越始発については下記動画でも取り上げています。外国人向け英語字幕付きですが、You Tubeの字幕機能をONにすれば日本語字幕が出ます。
蘭越駅窓口は平日朝6時オープン!
朝5時45分、車でJR蘭越駅に到着。
何と朝に駅員が1人窓口におられました。蘭越駅を管理する俱知安駅は朝6時に窓口は開いていません。
令和5年6月現在は平日朝6時から14時30分の営業、土日祝と年末年始はお休みです。蘭越駅は簡易委託駅で、受託先は蘭越町役場。
町役場が1番列車・快速ニセコライナー札幌行発に合わせて窓口営業する時点で、利用する町民が一定数いることが分かります。
下記写真の時刻表にあるのは俱知安・小樽方面が1日7本、長万部方面が1日5本ですが、「発車」時刻表に書かれていない蘭越駅止まりの列車が1日2本あります。全て俱知安方面から到着する普通列車。
快速ニセコライナー札幌行を筆頭に、蘭越駅は函館本線「山線」で本数や乗客数が変わる拠点となっています。
6:08に回送列車到着・6:16発車
朝6時にホームに入りましたが、列車はまだ来ていません。回送列車は俱知安駅を5:38に発車済です。
6:08にようやく俱知安駅からキハ201系気動車3両が到着。駅舎手前の1番ホームでなく、跨線橋を渡った2番ホーム。
「回送」の表示がここで「快速ニセコライナー札幌行」へ変更。
気候が穏やかな時期ですが、始発の蘭越駅では「開ける」のボタンを押してドアを開けて乗車します。
キハ201系気動車は車掌が乗務。運転士と車掌の前後入替もスムーズに行われていました。
6時16分、訪問当日は6名の乗客を乗せて蘭越駅を発車。
蘭越駅前に宿がないのは悩ましい!
ここからは快速ニセコライナー札幌行に始発から乗りたい鉄道ファン向けの情報です。
蘭越始発から乗るのは町民以外難問
快速ニセコライナー札幌行の蘭越駅始発取材、蘭越町民ではない旅行者の私は車以外の選択肢はありませんでした。最大の理由は蘭越駅周辺の集落に宿泊施設が1軒もネットで探せなかったこと。快速ニセコライナー発車後、窓口にいた駅員にも直接聞いてみましたが、「ない!」と即答。
蘭越町観光物産協会のサイト(外部リンク)に、「宿泊予約(外部リンク)」があり、蘭越駅から約4km、車で約8分の場所にロッジ「ふれあいの郷とみおか」を紹介。でも多くの旅行者が歩く距離ではないですし、悪天候時は更に大変。早朝送迎について案内はありません。
蘭越駅前の駐車場もありますが、長時間駐車する場所ではなく盗難や破損時は自己責任。蘭越駅近くの町民に知人がいて宿泊出来る場合以外、自分の様な1人旅は始発から難しいでしょう。2人以上の旅で、列車に乗らない車の運転手が1人以上いれば可能です。
旅行者の車なし一人旅は昆布駅発が確実
快速ニセコライナー札幌行に乗車した鉄道ファンの中には蘭越駅の隣・昆布駅から乗車した人がいます。昆布駅のそばには昆布川温泉の宿泊施設・幽泉閣(外部リンク)があり、連絡通路で行く事が可能なほど。前日から幽泉閣に泊まる旅も良いでしょう。
ただ始発からどうしても乗りたい鉄道ファンには納得できない方法ですね。
まとめ
快速「ニセコライナー」朝の始発は蘭越駅。俱知安駅から蘭越駅へ朝キハ201系気動車3両で回送し、蘭越駅に着くとすぐに折り返し快速列車として走ります。
ただ蘭越町民以外の人が、1人で朝一蘭越駅から乗車するのは大変でしょう。蘭越駅近くに宿泊施設がないからです。
1.町民の協力者、車で送迎出来る人を誘う。
2.妥協して昆布駅から乗車。宿泊は昆布川温泉など。
筆者は上記の課題をカバー出来なかったので、自家用車で蘭越駅に朝訪問して撮影しました。
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