函館本線「山線」で活躍!キハ201系気動車の夜を追う!
JR函館本線のうち、長万部ー小樽間を通称「山線」といいます。山線では現在臨時列車を除き特急・急行は走らず、H100形気動車(写真)がワンマン運転の普通列車で多く走行する路線。また北海道新幹線が札幌まで開業すると山線は廃止予定です。
しかし蘭越ー小樽間には、731系電車との協調運転も可能な高性能でワンマン運転しないキハ201系気動車も走行。性能の他に、始発駅、途中駅、終着駅での動きも特徴があって鉄道ファンには面白い列車です。
朝の「山線」キハ201系気動車の動きに続いて、夕方から夜にかけても札幌駅、小樽駅、俱知安駅で追いました。
なおキハ201系気動車の夜模様については下記動画でも取り上げています。外国人向けに英語字幕付きですが、You Tubeの字幕機能をONにすれば日本語字幕が出ます。
札幌発俱知安行「ニセコライナー」は201系気動車6両!
キハ201系気動車「山線」夕方旅は札幌駅から始まります。しかも快速ニセコライナー1本のみ。
キハ201系気動車が夕方ラッシュの札幌駅に苗穂運転所から到着します。
小樽までの停車駅は快速エアポートと同じで琴似、手稲、小樽築港、南小樽。しかし快速ニセコライナー発車の10分前に快速エアポート169号が札幌駅を発車するので、入線時のホームに乗客は少なく、発車直前に乗車する人が多め。
キハ201系気動車6両編成のうち、前3両が俱知安行。
後ろ3両は小樽までです。そのため、小樽より先まで乗車する利用客には前3両に乗車するよう案内放送。
17:49に電車と同じ加速で札幌駅を発車しました。
小樽駅で3両へ!ニセコライナーからの普通列車
快速ニセコライナー俱知安行で鉄道ファンが特に注目したいのは、小樽駅での切り離し(分割)作業でしょう。
18:29に札幌方面から2番ホームに到着します。
小樽駅到着すると、2番ホーム中央付近ではすぐに切り離し作業開始。車掌は後ろ3両に乗客がいないか、いたら降りるよう促しています。
最初に連結部の幌を移動。人の手で行っていました。
電気系統などを結ぶ専用コードを連結部で外します。
準備が整ったら、後部3両にいる運転士、線路上にいる作業員、誘導員の3人で後部3両をバックさせて切り離します。
連結器にカバーをかぶせます。
前側3両の行先表示が普通・俱知安行に変更。
18:42に前3両の俱知安行が発車。
3分後、後ろ3両の回送車が余市・俱知安方向に発車。
10分後、先ほどの回送・キハ201系気動車3両編成は小樽駅山側の引込線に移動済。
夜の201系気動車、次の出番はどうなるのでしょうか?
後3両は21時35分小樽駅発普通列車・俱知安行!
後ろ3両のキハ201系気動車は先ほど小樽駅引込線に移動した後、21:35発俱知安行普通列車となります。
21時過ぎ、一度俱知安方面の引込線に移動後、4番ホームに入線。札幌方面から21:30に到着する普通列車から乗換しやすい場所に停車しました。
行先表示は当然、普通・俱知安行。
深夜は俱知安駅引上線で2編成停車!
後で小樽駅を発車したキハ201系気動車普通列車は、22:49俱知安駅に到着。
なお18:42に小樽駅を発車したキハ201系気動車普通列車は19:52に俱知安駅へ先着しています。
俱知安駅2番ホーム到着後、すぐに回送列車となります。
一度俱知安駅北側の引上線に移動した後、駅北西側にある車庫を兼ねた引込線に移動。
キハ201系気動車2編成が俱知安駅の引込線に揃って一日が終わります。
まとめ
キハ201系気動車の夕方から夜は6両編成で札幌を出発し、小樽で3両ずつに分かれて俱知安駅へ向かう運用。朝と違い電車と気動車の協調運転はありませんが、高性能を活かして札幌ー俱知安間で活躍しています。北海道新幹線が開業するまでに、キハ201系気動車・快速ニセコライナーと普通列車の旅を体験してみてはいかがでしょうか。
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