WBC1次ラウンドの首位打者は、ヌートバーのチームメイト。本塁打王はキム、打点王はアロザレイナ
今年、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドで、最も多くのホームランを打ったのは、韓国の金河成(キム・ハソン)だ。チェコ戦のソロ本塁打2本に続き、中国戦では満塁本塁打を記録した。ただ、韓国は、中国戦を迎える前に、1次ラウンド敗退が決まっていた。
キムに次ぐ2本塁打は、12人を数える。そのなかには、ドミニカ共和国のホアン・ソトとマニー・マチャド、メキシコのジョーイ・メネセス、日本の牧秀悟もいる。
ソトとマチャドは、キムと同じく、サンディエゴ・パドレスに在籍している。ドミニカ共和国も、1次ラウンドで姿を消した。
また、昨年の夏に始まったメネセスの「シンデレラ・ストーリー」は、まだ続いているようだ。昨年8月、30歳でワシントン・ナショナルズからメジャーデビューしたメネセスは、56試合で13本のホームランを打ち、打率.324と出塁率.367を記録した。それまでの経緯と昨夏の活躍については、8月下旬と9月半ばに「日本でも開花できなかった30歳のルーキーが、デビューから1ヵ月経たずに6本塁打」と「30歳デビューの「シンデレラ・ストーリー」はまだ終わらない。サヨナラ本塁打に続き、ランニング本塁打」で書いた。WBCでは、ここまで打率.474(19打数9安打)だ(出塁率も同じ)。
打点は、メキシコのランディ・アロザレイナが最も多い。コロンビア戦とアメリカ戦で各2打点、カナダ戦で5打点。合わせて9打点だ。タンパベイ・レイズに在籍するアロザレイナは、2021年のア・リーグ新人王。2シーズン続けて20-20を記録している。台湾の張育成(ジャン・ユーチェン)、日本の大谷翔平と吉田正尚は、それぞれ、8打点を挙げた。
打率は、規定打席を12――4試合×3.1=12.4――とすると、カナダのタイラー・オニールが記録した.615(13打数8安打)が最も高い。出塁率も.722のオニールがトップだ。オニールは、セントルイス・カーディナルスで、ラーズ・ヌートバーとともに外野を守っている。なお、カナダも、準々決勝には進めなかった。