ハンディファンは危険じゃない!正しく使えば熱中症を防げる便利なクールアイテム
本日18日(木)午前に、関東甲信・東海地方が梅雨明けして、いよいよ猛暑の夏がやってきます。
7月に入っての熱中症による救急搬送患者は、全国で9,105名になり前年7月の4倍にのぼっているため少し怖いです・・それだけ、全国各地で気温の上昇が急激だったということでしょう。
そんな暑い日の外出時に人気なのがハンディファンですが「ハンディファンは危険」との情報を見かけます。
しかし、よく調べてみると正しい使い方をすれば、ハンディファンは便利なクールアイテムであることが分かりました!
消費者庁に寄せられているハンディファンの事故事例
まず消費者庁に寄せられている事故事例から、ハンディファンの危険性を確認してみましょう。
- 満員電車でハンディファンを使っている人の近くにいたところ、髪の毛が吸い込まれる形で引っ張られた。
- 携帯用扇風機を使用中、床に落とした。回り続けていたので、引き続き使っていたところ、数分後に煙が出て焦げ臭くなり、破裂音がした。
- パソコンのUSBケーブルに接続し、充電しながら机の上で使用していた携帯用扇風機から焦げ臭いにおいがしたため、電源を切った。
- 1歳のこどもにスイッチの入った状態のハンディファンを渡したところ、こどもがそのハンディファンをなめて唇を切ってしまった。
出典:消費者庁 コラムVol.10 携帯用扇風機の扱いにはご留意を!
このような事故事例が、消費者庁に報告されています。特にバッテリーからの発火などはWEB上でも多く発信されていますが、そのほとんどが「水没させた」「地面や床に落とした」「充電しながら使用した」など、発火につながる原因があります。
昨年エレコムが35度以上での単独使用は控えるようXで発信している
上記は、パソコンの周辺機器メーカーとして有名なエレコムが、昨年投稿したXです。
「明らかに気持ち悪い熱風になったら使用を控えてください」との理由は、米国環境保護庁(EPA)が作成した猛暑対策ガイド「Excessive Heat Events Guidebook」の記述から、熱指数温度が日本では気温が35度、湿度40%以上を超えた際に、ハンディファンだけを使用すると皮膚表面に理想的な体温よりも暖かい空気を吹き付けることとなり、熱ストレスが実際に増加するとのこと。
ただ、Xのコメントには次のようなアドバイスも投稿されています。
ハンディファンの正しい使い方をまとめてみた!
実際に、ハンディファンによるさまざまな事故は起きており、このことから「ハンディファンは危険」との情報が多くなっています。
しかし、年々暑さがアップしている中で、ハンディファンは便利なクールアイテムとして利用価値は高いといえるでしょう。
そこで、いろいろな情報から事故を起こさないハンディファンの、正しい使い方をまとめてみました。
- 気温が35度以上になったら、濡れタオルなどを併用する
- ドライアイを防ぐために、目に直接風をあてない
- 首の後ろに風をあてると、体温を下げる効果がアップする
- 首に風をあてるときは周囲を必ず確認する
- 顔でなく服の中に風を入れると、上半身全体を冷やせる
- ベビーカーの低い位置への設置は、熱風をあてるのでNG
- ベビーカーに設置するなら、ハンドルやフードの高さに設置する
- 地面への落下や水没させたハンディファンは、もったいないけど使用しない
- 充電しながら使用可能か、取り扱い説明書をしっかり確認する
- 満員電車の中では使用しない
- 小さな子どもには、ハンディファンを持たせない
- 人に渡すときはスイッチを切って渡す
概ねこれらの項目を守って使用すれば、ハンディファンは暑い夏に有効なクールアイテムになるはずです!
熱中症にならないための工夫が叫ばれているなか、ハンディファンは効果的なアイテムです。
ただし、使用方法を間違えると爆発したり、周囲に多大な迷惑をかけたりしてしまいます。また、35度以上の気温で単独使用すると、逆に熱中症になる手助となるので要注意です。
リスクと隣り合わせであることは間違いないため、正しくハンディファンを利用して、熱中症を防ぎましょう!