1ドル134円、円安地獄は始まったばかり 日本人が購買力を維持する方法
こんにちは。シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。
1米ドル134円と100円だった頃と比べると、米国から物やサービスを購入する際に1.3倍も多く支払う世界に突入しました。
10万円の日本円も約744米ドル。1米ドル100円の時は1000米ドルだったのに、外貨で換算した日本円の目減りが凄まじいです。
1シンガポールドルも過去最高の98円に迫ります。私は書籍やコラムなどでは、1シンガポールドル80円でずっと計算をしていたのですが、ついに100円になる日が来たかと焦ります。
日本に帰国する前にシンガポールでちょっとした物を購入したのですが、円換算されたクレジットカードの明細を見て驚きました。これまで経験則からの計算の1.2倍だったからです。
同じ100ドルの買い物も8000円と1万円の請求額では大きく変わりますよね。しかも、インフレから物の価格自体が上がり、品質も下がっているように感じます。
英国に移住をしたビジネスパートナーと話をしていましたが、米国や英国は日本と比べるとエネルギー自給力が高い国です。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/3es_graph01.html
英国では電気代の値上げなども緩やかだそうで、国民に節電を要請することもないようです。
有事になると、エネルギーや食料自給率が高い国が強くなり、日本、EU、シンガポールなどは難しいのかなと感じます。
資源がない国は国の競争力を維持して購買力を高めていくしかありません。シンガポールはまさにその方向性であり、かつアグリテックなどで自給率も上げようと努力しています。
そんな中でこの円安は致命的です。世界から物を買い負けてしまいます。
コロナ後も海外旅行を継続できるように
コロナ後は航空運賃、燃油サーチャージ、PCR検査などで旅費が倍近くかかるようになりました。
シンガポールのショップ店員さんに聞いても、日本へのチケットは高過ぎるから以前のように気軽に旅行ができないと言っています。
コロナ後も海外旅行を継続できるようにするためには通貨の分散や外貨投資が必要です。
多くの日本人は外貨預金や保険などを解約して日本円に変えているようですが、円安のトレンドは今後も継続する可能性も高いです。それはマクロ的な要因やチャートからも考察できます。
今後、1ドル175円などになると予測するなら、今からでも外貨投資は決して遅くありません。
私自身も日本円で収入が入ったら、真っ先にそこから使うか外貨に替えて、現在は米ドル、シンガポールドル、金や銀(米ドル建てのETF)などに分散投資をしています。
これから有効な投資は
注目されるイベントは米国の金利動向です。FOMC(連邦公開市場委員会)は今年あと5回あるのですが、12月14日のFOMCのターゲットレートは2.75〜3%と考えている市場参加者が52.3%、3〜3.25%想定は24.9%、2.5〜2.75%は18.2%などです。
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