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39歳。医師。群れることが苦手。音楽はシンガーソングライターが好きです~おみおじリポート(140)~

大宮冬洋フリーライター
大学院という名の休憩所にいる女性。今こそ結婚のタイミングです。(本人提供)

大学院で先端医療の研究をしながら、非常勤で医師の仕事を続けて生活費を得る

※2022年10月31日追記:堀川さんはオネット外で出会った男性と真剣交際に入りました。当然ながら、お見合い申し込みを停止しています。ご了承いただき彼女の幸せを応援していただければ幸いです。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 結婚にはタイミングが大事だと思うのです。相手とのタイミングもありますが、自分自身に余裕があって前向きな気持ちでいられる時期であることがより重要です。ゆとりがあるからこそ自分を改善する努力ができる一方で、相手に求めるものは明確かつ寛容になるのでしょう。

 今年5月に半年間の受けオネット期間を終えた医師の堀川祐子さん(仮名、39歳)はまさに良きタイミング。忙し過ぎない日常を楽しみつつ前回のオネット活動で考えを深め、より美しく女性らしい雰囲気になったからです。

「大学院で先端医療の研究をしながら、非常勤で医師の仕事を続けて生活費を得ている生活には変わりがありません。医師の仕事は失敗できません。でも、大学院での実験はいくらでも失敗できます。その意味では今は人生の休憩期間中なのだと思います。そろそろ結果を出して論文を進めなければならないのですが、気持ち的には余裕があるのは事実です」

 以前は休日も含めて「いつ呼び出しが来るかわからない」職場環境で忙殺されていたと明かす堀川さん。フルタイムの仕事に戻っても、オンとオフをつけられる生活をしたいと思っているそうです。「失敗ができない」仕事だけにオフでしっかり休むことは必要ですよね。それに気づいた今が結婚適齢期なのだと思います。

北アルプスの燕岳にて。「山登りのときはいつもすっぴんです……」(本人提供)
北アルプスの燕岳にて。「山登りのときはいつもすっぴんです……」(本人提供)

信用ができて、生理的に無理じゃない相手であれば一緒に生活できるはず

 オフの日は基本的に何をしていても楽しいという堀川さん。家でも外でも遊んでいます。

「テレビを観るときもあれば、ウォーキングやランニングをすることもあります。自転車で遠くのスーパーまで買い物をすることもありますし、月1回ペースで仲間と山登りを楽しんでいます」

 自分一人でも豊かに暮らしていけることに気づいた堀川さん。結婚相手に求めるものは極めて少なくなっています。

「以前の私は第一印象で気が合いそうな人を探そうとしてしまっていました。よく考えてみれば、私もこの年齢までいろいろ経験して、引き出しは増えています。親しい友だちの顔を思い浮かべても、最初は『気が合わない』と思っていたのに今ではすごく仲良くなっている人がいるくらいです。だから、信用ができて、生理的に無理じゃない相手であれば一緒に生活できるのではと今では思っています」

 堀川さんのオネット復帰を強く望んだマチコ先生の意見は少し違います。人生を分かち合う相手と「気が合う」ことは重要視すべきだけど、表面的なものだけで判断するのはもったいない、ということです。

「生活環境やバックグラウンドがあまりに違う相手とは会わなくて大丈夫です。そこは選別をしないと、また婚活迷子になってしまいます。ただし、前回に堀川さんがお断りした高嶋真一さん(仮名、50歳)のようなケースはもったいないと私は思いました。パワフルすぎる印象が自分とは合わないと堀川さんは感じたみたいですが、彼は職業柄もあって初対面では元気に振る舞う傾向があります。静かで素朴な内面もある人です。そうでなければ、うるさい人が嫌いな大宮さんが受けオネット面談の段階でお断りしています(笑)。今後、お見合いや交際中に判断に迷った場合は私たちに相談してください」

休日は料理も楽しんでいる堀川さん。「ローストポークにかかっているのは、仲間と栽培したバジルで作ったジェノベーゼです。いろんなレシピを試しましたが、これが一番失敗なくできます。自信作です」(本人提供)
休日は料理も楽しんでいる堀川さん。「ローストポークにかかっているのは、仲間と栽培したバジルで作ったジェノベーゼです。いろんなレシピを試しましたが、これが一番失敗なくできます。自信作です」(本人提供)

一人でも楽しく過ごせる私。2人でずっとベッタリいる結婚生活は想定していません

 マチコ先生の熱いアドバイスを神妙に聞いてくれた堀川さん。謙虚になるのは大切だけど自信を失ってはいけない、ということですね。「妥協」などはしなくて構いません。実際のところ、この2年半で誕生した7組のオネット内夫婦は恋人のように仲良くしているカップルばかりです。堀川さんも理想の生活を語ってくれました。

「毎日一緒にゴハンを食べて、ちょっと話せる時間があればいいですね。お互いの仕事を尊重し合い、忙しいときは少しぐらい放っておいても機嫌よくいてくれる相手だといいな、と思います。私自身は一人でも楽しく過ごせるほうだと思っているので、2人でずっとベッタリいる結婚生活は想定していません。結婚相手とすべての趣味を共有したいとも思いません。でも、どれか一つでもときどき一緒に楽しめたら素敵ですね」

 音楽の趣味はちょっと偏っていると明かす堀川さん。YouTube Premiumでシンガーソングライターのライブ映像を鑑賞することが多いそうです。

「私も群れることが苦手なので、一人で勝手にやっている系の歌手が好きなのだと思います(笑)」

 束縛したがるような男性との結婚生活は考えられませんね。逆に、仕事にも趣味にも打ち込んでいて、食事だけは一緒にとれたら幸せを感じるような男性との相性は抜群な気がします。

チャーシュー作りにも挑戦中。「まだ失敗ばかり。刻んでチャーハンに入れました」(本人提供)
チャーシュー作りにも挑戦中。「まだ失敗ばかり。刻んでチャーハンに入れました」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。堀川さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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