ウクライナ軍のMiG-29戦闘機がAASMロケット加速誘導爆弾のトス爆撃でロシア軍地下バンカーを撃破
ウクライナ空軍の旧ソ連製戦闘機はフランス供与のAASMロケット加速誘導爆弾やアメリカ供与のJDAM-ER滑空誘導爆弾を搭載する改修を施してロシア軍と戦っていますが、敵防空網が分厚い場所を狙う場合は低空からのトス爆撃を行っています。
- ウクライナ軍のMiG-29戦闘機がAASM誘導爆弾を低高度から上に放り投げるトス爆撃を行う実戦映像:2024年6月30日
- Анатолій Штефан (Штірліц):MiG-29戦闘機からAASMトス爆撃、オレクサンドル・ミフリヤ大尉(Александр Мигуля)、2024年8月12日戦死:8月14日公開動画
そして今回ウクライナ軍は新たにMiG-29戦闘機がAASM誘導爆弾をトス爆撃する様子を公開(映像の公開は3例目)、AASMの特徴であるロケット加速する様子(白い噴射煙)が実戦映像として初めて公開されています。
MiG-29がAASMをトス爆撃して地下バンカーを撃破
※攻撃日時などは不明。ウクライナ空軍司令官ミコラ・オレシチュク中将は「クルスク方面での戦果」と報告しているが(出典:ComAFUA)、戦意高揚の為なのか実際には別の場所で、映像のOSINT分析ではヘルソン方面のノヴァ・カホフカでの戦果だと推定されている。(出典:OSINTtechnical)
※推定着弾位置座標:46.763254, 33.374028
また攻撃目標は地下バンカー(おそらく地下指揮所)で、地面に開いた穴から火が吹いている様子を偵察ドローンからの観測映像で確認できます。地下バンカーの撃破戦果をはっきり映像で捉えたのは非常に珍しい報告です。
AASMロケット加速誘導爆弾はJDAM-ER滑空誘導爆弾と比べると射程は劣りますが高速なので、貫通力は上になります。